つくばの自宅より
執筆者:石塚駿平
『スマホなし旅行』
って知っていますか?
その名の通り、スマホを持たないで旅行をすることで、若い世代の2026年のトレンド予測の上位にもランクインしているそうです。
今までは便利な方が価値が高かったのが、逆に不便であることに価値が出てきたのは、面白い潮流だと思います。
これは全世代に共有していると思いますが、特に若い世代は、SNS漬けで次から次へと表示される動画や情報、友達とのネット上での繋がりに疲労感を感じているのでしょう。
例えば、「星のや富士」は、チェックイン時に、富士山麓周辺の鹿革で作られたボックスの中にスマホを預ける仕組みがあるそうです。
一昔前までは、『高速Wifi』がアピールポイントだったのが、時代は変わるものですね。
情報取得における時代の変化
今、YouTubeやインスタグラムなどのSNSには大量の動画や情報が溢れています。
テレビや新聞ではなく、こういったSNSから情報を取得する割合は大きくなりましたよね。
若い世代だったら、もしかしたら100%に近い人も多いのかもしれません。
しかし、そういったSNSの媒体で発信される情報というのは、
『視聴者の興味を引くこと』
を第一に考えて作られているものがほとんどですよね。
特に、最近流行っているショート動画などはその傾向が顕著です。
キャッチーな情報だけ広がる
そのせいで、中身のある情報よりも、キャッチーで目立つ情報の方が広く広まるようになってしまいます。
例えば、2026年4月から導入される「子ども・子育て支援金制度」はSNS上で
『独身税』
だと批判されていましたが、こういった情報の発信のせいで独身税という言葉が独り歩きして、あまり深く理解をせずに
『独身だと税金がかかるんだ』
と認識してしまう人も多いのではないかと思います。
興味を引くことを第一に考えた情報発信が増えると、このような弊害がありますし、実際に物事への誤解は増えているような気がします。
時代の反動
しかし、こういった潮流というのは一定の方向性を持ちながらも振り子のように動くもので、冒頭でお話した
『スマホなし旅行』
というのも、反動の1つだと考えられます。
時代の潮流のおかげで、今まで価値がなかった所に新たな価値が生まれている、ということですね。
FPの分野で言うと、
『派手ではないけど、信頼できる情報』
というのは、キャッチーで派手だけど本当かどうかわからない情報が溢れている今、相対的に価値が上がっていると言えるはずです。
情報の価値
もしあなたが顧客に、
『YoutubeやインスタグラムなどSNS上の情報というのは、興味を引くためにキャッチーな情報で溢れているけど、正確性には難がある』
ということを伝え、具体例を出しながら説得力のある話ができれば、
「このFPは、本当に信頼できる正しい情報を教えてくれる人だから、この人に付いていきたい」
という風に思ってくれる可能性は高まるでしょう。
情報の価値というのは、相対的に決まるものです。
同じ情報でも、時代が変われば価値が変わります。
この考え方をヒントにしてみると、面白い発見があるかもしれませんので、ぜひ自分の場合は顧客にどんな伝え方ができるのか?ということを考えてみてください。