注意!損をするネーミング

石塚駿平

今回は、ネーミングの重要性について

お伝えしたいと思います。

 

既に自分の事業の名称を決めてしまっている人でも、

これからの展開を考える上で役に立つはずです。

 

FPとして独立するにあたって、

どんな名称にするかはとても重要です。

 

名称は一度決めたら長い間使っていくものですし、

ネーミングから受ける印象って結構大きいですよね。

 

商品を売るにしても、ネーミングの違いで

売り上げが大きく変わった例もあります。

 

例えば、花粉症の人には欠かせない、

鼻をかんでも痛くならないティッシュありますよね?

 

あのジャンルに、元は「モイスチャーティシュ」

という名前で売られていた商品がありました。

 

モイスチャーは”水分”って意味なので

意味的には正確なのですが、

そこまで売れてはいなかったようです。

 

しかし、そのネーミングを「鼻セレブ」

にした途端、売上げは4倍以上に増えたそうです。

 

他には、元の名前が「フレッシュライフ」という

足のにおいを押さえる機能性靴下の例が有名です。

 

この靴下は、名前を「通勤快足」を

することで爆発的に売れ始めました。

 

こういった例からわかる通り、

「どんなネーミングにするのか?」

というのはとても大切な要素です。

 

 

FPが特に気を付けるべき点

 

 

ただ、FP事務所の名前に関しては、

「ネーミングを変えたらお客さんの行列ができた!」

なんてことにはなりませんよね。。。

 

では、FPの場合はどのような点に気を付けて

ネーミングをすれば良いのでしょうか??

 

僕が大事なポイントして感じるのは、

「ネットで検索されやすいかどうか」です。

 

ここが結構大事だと思います。

 

なので、この部分はしっかりと考慮して

決める必要がありますね。

 

どういうことかといと、、、

 

事業所名を決めて仕事を長い間やっていると、

徐々にその名前が人の目に触れていきますよね。

 

例えば、、、

 

・雑誌に記事が載っていた

・地元のテレビやラジオに出演した

・広告としてチラシを出した

こういうことがあると、

自分の事業名を認知してもらえます。

 

また、友人から「この前FPの人に相談したんだけど、

すごい良かったよ!名前は○○ってとこなんだけど・・」

 

というように、

会話の中に出てくるかもしれません。

 

 

認知→検索の流れを考える

 

 

こんなとき、もしあなたの事業に

興味を持った人はどのような行動をするでしょうか?

 

今の時代、ほとんどの人はネットで検索をしますよね。

 

(この流れはほとんど定着していますし、

スマホ等の端末の普及でこのさらに傾向は強くなるはずです。)

 

問題はココです。。。

 

ネットで検索をする時に、

どんなネーミングかによって検索のされ方が変わってくるのです。

 

単純な話、わかりやすいネーミングは検索されやすいです。

しかし、わかりづらいネーミングは検索されづらいのです。

 

例えば、事業名が「石塚FPオフィス」だった場合と、

「Financial Life Support Laboratory」だった場合を比較してみましょう。

 

(ちょっと極端ですが、、、)

 

この2つだったら、どっちが検索しやすいですか?

 

明らかに前者ですよね。

 

もし友人から、「Financial Life Support Laboratory

っていう所が良かったよ〜」という話を聞いても、

検索をする気が起きないですよね。。。

 

アルファベットを検索するのは面倒ですし、

覚えにくいので途中で忘れてしまいます。

 

わかりやすく極端な例を出していますが、

「検索のしづらいネーミング」になっている所はよくあるのです。

 

 

ネーミングが売上げに与える影響

 

 

では、ネーミングでどれだけ売上げが変わるのかを

ちょっと考えてみましょう。

 

「石塚FPオフィス」という名前で開業した場合と、

「Financial Life Support Laboratory」という

名前で開業した場合で考えてみます。

 

これらの名前が、メディアへの露出や広告、

口コミ等の影響で10,000人の目に触れたとしたとします。

 

そこから、興味を持ち検索してくれる人の確率が、

 

「石塚FPオフィス」の場合・・・2%

「Financial Life Support Laboratory」・・・0.2%

 

だったとします。

 

恐らく、これくらいの差は出るでしょう。

 

そして、検索してくれた人のうち10%が

問い合わせをしてくることを考えると、

 

「石塚FPオフィス」の場合・・・20件の問い合わせ

「Financial Life Support Laboratory」・・・2件の問い合わせ

 

になりますね。

 

ここから、成約率が50%で単価が5万円だとすると、

売上げがどうなるかというと、、、

 

「石塚FPオフィス」の場合・・・50万円の売上げ

「Financial Life Support Laboratory」・・・5万円の売上げ

 

45万円の違いが生まれますね。

 

このように、”検索しやすい”ネーミングかどうかによって、

売上げにも大きな違いが生まれてきます。

 

しかも、ネーミングはあまり変えるものではないので、

その何年も経つとその違いはさらに大きなものになるでしょう。

 

 

避けるべきネーミング

 

 

このように、”検索しやすい”かどうかは

ネーミングを考える上で本当に重要な要素です。

 

なので、可能な限り、、、

 

■長いカタカナ

■長いアルファベットを含む

■複雑で覚えづらい

 

このようなネーミングは避けるべきです。

上記に当てはまると機会損失が大きくなります。

 

できるだけ覚えやすく、

スムーズに検索できるような名前を付けた方が有利ですね。

 

自分で事業所名を決める時は、

「自分の理想や想い」が入り過ぎてしまって、

何だかよくわからないものになってしまうパターンを見かけます。

 

そういうのは、ダメなネーミングです。

 

”その名称を見た人が起こす行動も考えた上でネーミングを決める”

 

という考えも持っておくととても良いですね。

 

ということで、今回はネーミングについて

「検索される時のことを考える」という視点でお伝えしました。

 

事業所名を例に取ってお伝えしましたが、

これから別部門を立ち上げる時や、

他のネーミングを考える時も使えるはずです。

 

是非参考にしてみて下さい。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

関連記事