無料で行う時こそ気を付けるべきこと

昆知宏

懸賞に当選したのに、がっかりした。

普通こんな経験ってまずありませんよね。

先日自宅に届いた身に覚えのない、まあまあ大きい段ボール。

送り主が東京であいおいニッセイ同和損保ビルと書いてあったので、
「保険のテキスト?なぜ自宅に?」なんて感じで箱を開けてみたら
「おめでとうございます!懸賞に当選しました」と書いてありました。

そんな懸賞出したっけ?なんだろうと期待が膨らみます。

記憶をたどり、車を買った時に応募したものだということを思い出しました。

しかし、送られてきた中身を見て私は茫然。

どこかの倉庫で一斉在庫にあったような消毒アルコールを入れるからボトルに、保温スープジャー。

デザインは思い切りダサくて、極めつけは前面にリースの宣伝まで入っている。

「ひどい、ひどすぎる…」

率直な感想は、原価を極限まで落とした販促グッズを送りつけて
当選ですと言われてもただただ迷惑の一言でした。

善意が善意で伝わらない時

これを受けて思ったのは、相手は100%善意でプレゼントをくれているわけですが、
受け手は迷惑になることは全然あるということです。

それどころか、逆に不快な思いにすらなります。

捨てればいいだけですが、物を捨てる事ってできればしたくないじゃないですか。

かと言って、使い道もない。オフハウスに持っていても、引き取ってくれるかも分からない。

こんなこと考える時間が本当に無駄。。。

こんな思いをお客様にさせるなんて、自分なら絶対ナシだし気を付けないといけないと感じました。

保険の販促品なんかもそうですよね。

第一生命はディズニーなのでお子さんがいる方には嫌がれるときはないのですが、
それ以外だとどちらかというと物によっては迷惑になりますよね。

せめてアルコールティッシュとかポケットティッシュなどの簡単に使える消耗品であったり、
いらなければ捨てることに躊躇が生まれない小物ならまだしも、
ボトルやスープジャーの目立つところに宣伝を入れるのは
やはりどうかしているというか、センスがなさすぎると思うのですよね。

しかもこれ販促グッズじゃなくて、懸賞の当選品ですよ。

社内で誰も疑問に思わないとしたら、相手のことを思う気持ちが足りていないと思います。

無料だから何をやってもいいわけではない

「たかが無料の懸賞品でおおげさじゃないか!」と思う方もいると思います。

でも、自分で事業をやっているとこういう判断というかセンスが悪いと、
そしてそれを平然とやってしまう失礼が経営に大きなダメージを与える怖さを感じるからです。

保険販売であれば保険なんて募集人であれば誰でも扱えるものを、
敢えて人を選んで加入していただいているわけですから、
少しでも不快な思いをさせることは選ばれない人間へと繋がり
今後の仕事が停滞してしまうことなんて予見できますよね。

だから商品以外にもまずは自分自身を磨く必要もあるし、自分を磨いて加点をする努力もあれば、
今回のようにしなくてもいい失点を避ける努力も必要になってきます。

また、事の大前提として「無料なんだから何をやっても別に問題ないだろう」という考え方もやめたほうがいいです。

以前に保険の募集人の方とどうしても意見が賛同できなくてぶつかったことがあって、
それは「無料のセミナーで、無料の相談でやっている以上、儲かる商品から順番に売って何が悪いんだ!」と言うことでした。

無料であればお客さんのベストなどとりあえず関係ないだろう。

それも込みで相談料という考え方はちょっとショックでした。

無料こそ気をつける

とは言え、今回の『販促グッズ送り付けられる』という経験をしたことによって、
物をあげる効果の反面、その一歩先の相手の気持ちを読むという
シンクタイムを持てたことは貴重であったので、結果的には良い出来事でした。

私は人に物をあげる時は、とにかく相手の喜ぶ物もらって困らない物を考えるようにします。

あなたはどうですか?

例えばお客様の家が完成して新築祝いをあげる時などは、
これまでの面談から好きなものを探ったりして間違いのない物を選ぶようにしたり、
よく分からない時は、甘いものが好きであれば地元の高級菓子店の鉄板のギフトにしています。

見返りなんてもちろん気にしていませんが、喜んでくれるとやっぱり嬉しいですよね。

喜んでくれなくても、迷惑にならないものを極力セレクトするのは
ものをあげる側のマナーだと思います。

やはり無料であれば何をやっても良いという考え方は、相手への配慮が欠けてしまう可能性が高く、
なんとなく良くない結果につながりそうな気がします。

人に価値を与える時は、無料だからとか有料だからとかそもそも区切る考えがおかしいですね。

どちらでも相手のことを思うことが大事。

基本的なことですが、改めて気を引き締めていきたいと感じました。

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この記事を書いた人

昆知宏

新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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