初めてATMの操作に失敗しました

大手町のタリーズコーヒーより
執筆者:中西雅司
    

先ほど、銀行ATMの前で、思わず笑ってしまいました。

お金が出てくるのを待っていると、いつもと違う音がしたのです。

39,000円と入力して、あとはお金が出てくるのを待つだけ。

でも、聞こえてきたのは、お札が出てくる音でも、小銭が出てくるときのジャラジャラという音でもありません。

「カラ、カラ、カラ」

一体何の音だろう?機械の故障かな?と思っていると、お札と小銭、それぞれの取り出し口が開きました。

お札のほうには3万円。

小銭のほうには、なんと、1円玉が9枚(笑)

1円玉だけだったので、カラ、カラと音がしていたんです。

でも、私は3万9千円と入力したはず。

ボタンの押し忘れ

不思議に思って画面を確認すると、そこには、

「3万9円」

と表示されていました。

どうやら、「千」のボタンを押し忘れてしまったみたいです。

なかなか遭遇できない、癒しの時間でした(笑)

それと同時に、こんなことが頭に浮かびました。

「AIの使い過ぎで、私の能力が落ちてしまったのでは?」

と。

AIへの頼りすぎは、避けなければいけないなぁと思いつつも、

「ワクワクした気持ち」

にもなりました。

なぜなら、

「FPの仕事はなくならない」

と確信できたからです。

便利になる→人の力が落ちる→新しい価値が生まれる

便利なものが普及する。

その結果、自分でできていたことが、だんだん苦手になってしまう。

そんなことは、身近なところでも、これまで繰り返し起きてきました。

例えば、車やエスカレーター、エレベーター、電動自転車などの、体を動かさなくても移動できる手段の普及。

昔と比べると、歩いたり、階段を上ったりする機会は減ってきました。

もちろん、便利になったこと自体は、とてもありがたいことです。

一方で、日常生活の中で自然に行っていた運動が減ることで、体力や筋力が低下しやすくなりました。

そうなると、健康を維持するために、意識して運動をする必要が高まる。

その結果、フィットネスジムや運動器具などの新しいニーズが生まれました。

便利なものが普及したことで、日常生活の中で自然にできていたことが減り、それを補うための別の商品やサービスが求められるようになったのです。

AIにより落ちていく力

これは、AIの普及についても同じことがいえるのではないでしょうか。

AIのおかげで、お客様ができることは確実に増えています。

相談に来る前に、制度や商品のことをある程度調べてくる方も、これからますます増えていくはずです。

知識の面では、FPとお客様の差は、どんどん縮まっていきます。

一方で、AIに頼ることで、お客様の力が落ちる面もあります。

例えば、

・自分の頭で考え、判断する力

・自分の気持ちを言葉にして、人に相談する力

などです。

では、そうなったときに、どんな仕事が必要とされるのでしょうか。

高まるFPの価値

FPが扱う分野には、ネットで調べるだけでは解決できないことがたくさんありますよね。

自分の状況に合わせて判断したり、家族と話し合ったり、実際に手続きを進めたり、別の専門家や業者さんに相談したりする必要があります。

そういうときに、話を聞いて、一緒に考え、実際に動くところまで付き添ってくれる人。

専門家や業者さんとのやり取りに同行したり、交渉したりしてくれる人。

そういう存在の価値が、ますます高まっていくのではないかと思います。

調べればわかる時代だからこそ、

「一緒に動いてくれる人」

の価値は上がっていく。

私はそう考えています。

AIにより新しく生まれるニーズ

AIによって仕事がなくなる人や、なくなっていく仕事は、これからも出てくるでしょう。

ただ、その一方で、新しく生まれる仕事や価値が高まる仕事もあります。

AIで仕事がなくなることばかりを恐れるのではなく、新しく生まれてくるニーズにも目を向けていく。

そうすれば、AIによる変化を怖がることなく、前に進んでいくことができるはずです。

これからも、あなたの活躍を心から応援しています。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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