カフェより
執筆者:中西雅司
今日は、カフェで、メルマガを書いています。
ここのカフェ、ちょっと変わっていて、とても興味深いんです。
なぜなら、経営しているのが「金物屋さん」だから。
お鍋や鉄瓶、スプーンなどを販売している金物屋さんが新しく始めた「金物屋さんカフェ」なのです。
このカフェの良いところ
この「金物屋さんカフェ」の良いところ。
大きく2つあります。
1つは、
「コーヒーのお湯を、岩手県の南部鉄瓶で沸かしている」
ということ。
南部鉄瓶でお湯を沸かすので、コーヒーで鉄分が取れるというメリットがあります。
加えて、南部鉄瓶で沸かしたお湯は、味がまろやかになるそうです。
南部鉄瓶を家庭で持つのは、少しハードルが高い(4万円くらいする、メンテナンスが少し手間)ので、魅力的ですね。
そして、もう1つの良いところ。
それは、
「新潟県の燕・三条のフォークやスプーンを利用できる」
ということ。
コーヒースプーンやケーキのフォークなどに利用されているそうです。
いずれも、金物屋さんの強みを上手に活かしていらっしゃいますよね。
始めたばかりでも強みがある
今日ご紹介したカフェは、カフェ業としては始めたばかり(未経験)のようです。
ですが、これまでの「金物屋」という経験を存分に活かして、強みとしていらっしゃいます。
つまり、
「未経験でも、過去の経験活かすと、強みとなりうる」
ということ。
これは、私たちFPにとっても、非常に参考になるものです。
特に、未経験から始めるFPの方や、他のFPとの差別化に悩んでいる方にとっては。
FPの場合も、先ほどのカフェのように、過去の経験を強みにすることで、未経験であったとしても、お客さんから選ばれる状態を作ることができます。
FPの場合の具体例
例えば、家電量販店の15年の販売員経験を経て、FPとして独立したばかりの方の場合。
この場合、FPとしての実績はありませんので、FPの実績だけで勝負をすると、他のFPには勝てません。
ですが、例えば、このように強みを打ち出したらどうでしょう?
・私は、家電量販店の15年の販売員経験があります。
・なので、「長持ちする家電選びのアドバイス」を得意とするFPです。
・特に、冷蔵庫やオーブンレンジ・洗濯機など、価格が高く長く使う家電を買う場合は、ご相談ください。
といった感じ。
このように、過去の経験を強みとすると、FPとしての経験がなくても、顧客から選ばれやすい状態となるはずです。
もちろん、家電のアドバイスだけでは、十分な収益化は簡単ではなさそうです。
なので、その他のアドバイスも一緒に行って、収益化をしていけば大丈夫です。
どんな経験でも強みになる
こんな話をすると、たまに、
「私には、これまで何の経験もない」
という話をされる方もいらっしゃいます。
ですが、どんな経験であっても、あなたの強みになり得るので、安心してください。
なぜなら、成功体験だけではなく、失敗体験であったとしても強みになるからです。
例えば、
「新卒で入った会社が辛すぎて、1週間で辞めてしまった」
という経験がある場合。
そういった方は、きっと「仕事が辛い人の気持ち」が、他の人よりもわかるはずです。
なので、例えば、「日々の仕事が辛い人の気持ちがよくわかるFP」といったことを強みとすることも可能です。
あなたの過去が強みになる
いかがでしたでしょうか。
ぜひ、これまでの経験を上手に強みにして、顧客から選ばれるFPになっていってください。
これからもあなたの活躍を心から応援しています。