壇蜜とマーケティング

中西雅司

「壇蜜に似た素敵な女性を
Sさんに紹介したいんだけど。」

先週水曜日の21時過ぎ、帰りの
地下鉄で妻が私に言いました。

Sさんは30代後半の弁護士で、独身。

性格は極めて真面目。

でも、SNS上では、
あえて笑いを取るための、
愉快な投稿をしている素敵な方です。

いつも面白い投稿なので、
妻に見せたところ、爆笑。

それ以降、夫婦の会話のネタに
させていただいています。

そんなSさんに、妻が

「独身の同僚を紹介したい」

と話をしてきたのです。

私は日頃から、Sさんが

「結婚したい」

と心から望んでいることを
知っています。

なので、壇蜜さんに似ている女性を
できれば紹介したい、そう思いました。

しかし、残念なことに自信を
持って紹介できなかったのです。

もしFPのあなたが、

「仕事の紹介がほしいのに
もらえていない」

「もっと仕事の紹介が欲しい」

そう考えるのなら、
続きを読んでみてください。

紹介にはリスクが伴う

私は、妻の話を聞いて

「紹介して力になりたい」

そう思いました。

しかし、その後、

「Sさんは35年以上ずっと
結婚したくてたまらないのに、
できていない人だ。」

「何か問題があるに違いない。」

そう思ってしまったのです。

1対1で紹介した結果、
相性が合わなくて、

もし、妻が妻の同僚
から信頼を失ったら、、、

「1対1での紹介はリスクが高い」

そう考えたのです。

とはいえ、もし相性が
良ければ紹介したい。

妻の同僚が求めている
結婚の3条件、

「たばこを吸わない」
「極端に太っていない」
「浮気しない」

には、合致している。

そこで私は3つの良い方法を
思いつきました。

1.Sさんのホームページを
見てもらう

2.Sさんがやっている
セミナーにこっそり参加してもらう

3.私たち夫婦と一緒に飲み会を開く

これらを提案してみて、妻の
同僚に選んでもらうことにしました。

少しでもリスクの低い方法を
考えてみたのです。

紹介を増やす思考法

このお話のように、
紹介って、紹介する側には
リスクがあります。

紹介した結果、信頼を損なう
可能性があるからです。

先ほどのSさんのお話のように、
1対1で紹介するとなると、
とてもハードルが高いですよね。

でも、複数で会ったり、セミナーに
来てもらったりすることであれば、
ハードルが下がります。

つまり、紹介しやすくするには、

「紹介のハードルを下げること」

が大切なのです。

FPが紹介を増やす方法

FPのあなたは、紹介しやすい
状態を作れていますか?

FP業務はお金のこと、人生全般の
事など、プライバシー度合いの
高い情報のやりとりがあります。

そのため、お客様にとっては、
もともと相談のハードルが高い
と考えておくべきです。

そのため、一般的には紹介は
生まれにくい業種です。

しかし、紹介のハードルを下げる
ことにより紹介しやすい状態を
作ることができます。

もし、1対1の相談に紹介が
ないのなら、1対他の場を作ってみる。

これが紹介のハードルを下げる
方法の1つです。

具体的には、

「セミナーを定期的に開催し、
紹介してほしい人にお知らせしておく」

などの方法があります。

セミナーを開催しておくことで、
具体的な業務内容をわかって
いなくても、紹介しやすくなりますよね。

また、もし、価格が高額すぎて
紹介がないのなら、低額や無料の
商品を作ってみる。

これも紹介のハードルを下げる
方法の1つです。

もしあなたが、

「紹介を継続的・安定的にほしい」
「紹介を増やしたい」
「紹介がほしいのにもらえていない」

のなら、

紹介のハードルを下げるために
できることがないかを
考えてみてはいかがでしょうか?

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

関連記事