ライフプラン提案は王道…ではない?

執筆者:昆 知宏

「あと、2万円。家計に足しがあれば、なんとか家計が回るのですが…」

今回の相談者は、子どもの専門学校進学中。ちょうどライフプランで貯金額の底の部分と推測されます。

これから少しずつ貯金ができるような兆しは見えますが、今が一番厳しい時期なのでとても悲観的です。

今の状況を何とか改善したいと相談に来られたのです。

私のところには3番目に来たようで他のFPの方にもアドバイスを求めてみたものの、しっくりこずということでした。

さて、あなたならこのような相談者にどのようなアドバイスを行いますか?

3番手だけど普通のことしかできません

セカンドオピニオンならぬ、サードオピニオン。

自力ではどうしたらよいか分からないのでというかもう思考ができなくなってしまったようで、プロにバッサリとアドバイスをしてもらいたいということでした。

家計の状況は思ったより深刻で、家計収支は赤字。

銀行のフリーローンも少し、消費者金融にも数万円ですが手を出してしまっている状況。

さて、この状況できることは何でしょうか?

これからFPを始めたいと持っている方は、特に考えてみてください。

あなたならまずどうしますか?

私は3番手ながら、王道な方法をしました。

まずはライフプランニングをして家計の状態をチェック(健康診断)。

そして、適切な処方箋を出す(診療)

もうそんなの先のFPの方がやってるでしょと思う内容ですが、「お願いします」となりました。

もちろんライフプラン作成費用は有料です。

ライフプランを作って分かったこと

ライフプランを作った結果、状況は思ったよりも…深刻ではありませんでした。

直近は支出がかさみ、家計の底であることは明確でした。

これはヒアリング段階でも、正直目星がついていました。

今後は少しずつですが貯金ができることも分かり、数年でフリーローンも完済可能。

そして月2万円でいいから貯金を続けることができれば、かなり収支を改善することが可能でした。

この2万円は地味ながら家計を節約して、何かを我慢して生み出しても良いし、そういったことが嫌なら副業をしても良いと思いました。

今はタイミーのようなスタイルもありますし、月2万円であればそれほど負荷なく収入を得ることも可能かと思います。

でもよくよく聞いてみると相談者の妻が仕事の内容や拘束時間の割に収入が低く、転職をすることで大きく改善できそうな兆しもありました。たぶんこれが一番早いし、人柄や経歴を見ても実現可能性が高そうかつ即効性もありそうでした。

どのカードを切るかは相談者次第ですが、最悪期はまもなく明けトンネルの先は明るいということが分かりました。

それを知った相談者の方は、気持ちよく帰って行かれました。

「こういうアドバイスが欲しかったです」

と言っておられました。

他のFPは何を提案したのか?

ライフプランを作って問題点を見つけ、改善策を提案する。

これぞFPの王道なのですが、先行して面談した2名のFPの方はいずれもライフプランの作成の話にはならなかったようです。

揃って提案されたのは、変額保険だったようです。

「(???この状況で?)」

まずは現状改善して数年後にそういった提案ならわかるのですが、いきなり揃いもそろってその提案というのは私にはちょっと思いつきませんでした。

同時にこの業界は何も変わっていないということが分かったことと、フィー型FPで王道な提案をするタイプの方はまだまだ少数派ということが分かりました。

とはいえ、フィー型FPの場合は立ち上げ当初は特に広告費にお金をかけられないし、なかなか一般の方に認知がされていないことも事実です。

問題の本質のフィー型FPのほとんどが食べていけないということにあるのでしょう。

私から言えるのはいきなり収益化しようと思うのか、まずは関係を築いてからお金をいただける機会が得られるのかの時間軸の違いなのかなと思います。

もちろん選択されるのは相談者の方ですが、私もまだまだ頑張らないといけないし、同志が増えてほしいと心から思いました。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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