声を出し続けなくても集客できる仕組みをつくる

自宅オフィスより
執筆者:中西雅司

  

今日は、地域のお祭りに参加してきました。

少し雨が降っていたのですが、「こんなにも人がいるんだ」と思うほどの賑わいで、とても嬉しい気持ちになりました。

焼きそばや、わたあめ、金魚すくいなど、20種類を超えるお店が並び、楽しく見て回っていたときのこと。

遠くから、男性の大きな声が聞こえてきました。

それは、

「ビールのおつまみにオススメです!」

という声。

声がする方向を見てみると、少し離れた場所にぽつんとお店がありました。

どうやら、唐揚げ屋さんのようです。

きっと、呼び込みの声がなければ気づかなかったと思います。

でも、その一生懸命な声のおかげで、美味しい唐揚げに出会うことができました。

今日はこの経験から、FPとしての集客にも役立つ考え方をお伝えしたいと思います。

呼び込みをせずに集客する方法は?

今回、私がいるときにたまたま呼び込みをしてくださったので、唐揚げ屋さんの存在に気づくことができました。

でも、その声が届くのは、その場所にいて声が聞こえる人だけですよね。

とても効果的な集客方法ではありますが、継続的にお客さんを呼び込むには、声を出し続けなければなりません。

それはなかなか大変なことです。

一方で、たとえば人が多く集まる焼きそば屋さんの近くに、

「少し先の20メートルで唐揚げも売っています」

と書かれた看板や張り紙などの仕組みがあればどうでしょうか。

呼び込みをしなくても、自然と唐揚げ屋さんの存在に気づいてくれる人が増えますよね。

FPも同じで、「声を出す集客」と「仕組みで伝える集客」の2種類を組み合わせることで、安定的な集客を実現できるようになります。

フロー型とストック型の集客

「声に出す集客」というのは、呼び込みのように瞬間的な効果が大きいけれど、その効果が持続しにくいもの。

X(旧Twitter)・Instagram・FacebookなどのSNS発信や交流会での集客などがこれにあたります。

いわば「フロー型」の集客です。

もう1つの「仕組みで伝える集客」というのは、看板や張り紙のように、瞬間的な効果は小さいものの、あなたが動かなくても集客し続けてくれるもの。

具体的には、ブログ、YouTube、ポータルサイト掲載、外部サイトでの執筆、ホームページの充実、Googleビジネスプロフィールの活用などが挙げられます。

「ストック型」の集客です。

この2つを上手に組み合わせることで、あなたが休んでいる間にもお客様が見つけてくれる、そんな「時間が味方する集客の仕組み」を作りやすくなります。

私のおすすめは、最初はフロー型を中心にしつつ、少しずつストック型を増やしていく方法。

そうすることで、集客に使う時間を徐々に減らしていくことができます。

やっぱり、あなたにはできるだけ「FP実務」に時間を使ってほしいですから。

集客に追われる時間を、少しずつ減らしていってください。

最初は集客の優先度を上げる

もちろん、集客の仕組みは、すぐにできあがるものではありません。

だからこそ、最初のうちは「集客の優先度を上げて取り組む」ことが大切。

実務の知識が十分でなくても、集客してお客様に関わることで、実務力も確実に伸びていきます。

多少の不安があっても、まずは集客を進めていきましょう。

そして、仕組みが整ってきたら、少しずつ集客に使う時間を減らす。

そうすることで、お客様のために使える時間がどんどん増えていきます。

フロー型とストック型の集客を上手に組み合わせながら、安定的な集客の仕組みを作っていってください。

これからも、あなたの活躍を心から応援しています。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

関連記事