執筆者:昆 知宏
次男がこの春から小学校に入学しました。
長男から通算して9年間通った保育園も終わりで、親としてもお世話になった先生方に会えなくなるさみしさがあります。
次男の先生は、初めて担任を持つという若い先生でした。
一生懸命に子どもたちに接してくれて、大変だったかと思います。
卒業式では先生も保護者も涙があふれ、とてもいい思い出を作ってくださいました。
常に初心を大事にして思いを持って接するということの大事さを教えてもらった気がします。
4月から小学生になる子どもたちへも前向きな言葉がけをしてもらい「小学校が楽しみ!」「友達100人作る!」みたいに子どもたちが言っていて微笑ましい気持ちになりました。
その笑顔の中には緊張と不安も隠れ見え、こうやって少しずつ大人になっていくのだと実感をしました。
さて、子どもたちがそうやって新しい出会いや挑戦に積極的にチャレンジしていく中で、私自身も刺激を受けこの春から新しい活動を始めます。
FPとしていつかやってみたかったことの一つを実現することになりました。
FP教育を仕事としてすることになった
この春から1年契約で、大学にてファイナンシャルプランニングⅠ・Ⅱという講義を担当させていただくことになりました。
いわゆる大学で主に1年次が取得する一般教養の単位です。
当然私は、学生への指導経験はありません。
初めてで、教材も何もありません。
すべてがゼロベースからのスタートです。
そのため想像以上に頭を使い、教材作成や研究で時間を使うことになりました。
収益だけの話をすると到底合わない仕事ではあるのですが、お金には代えがたい経験ができると思いオファーを受けさせていただくことにしたのです。
大学の講義で面白いのは、シラバスの承認が下りれば、あとはもう完全に自由ということです。
もう丸投げ。教材の確認もしないし、授業も見に来ないし、あとは学生の評価も含めて全部よろしくねという感じなのはかなりビビりました。。。
自由であるがゆえに単なる知識だけではなくて、実践的な知識も教えることができそうです。
そう考えるとFPの授業を18歳で受けるという効果はとても大きいと思うのです。
FPは人生を変えるスキルだ
私自身、20代は冴えない地方零細企業の営業マンでした。
未来に希望が持てず、10歳上の先輩も年収がやっと400万円にのったという話を聞いて生涯年収も期待ができず、仕事のやりがいもなく、できることが限られる。
そんな閉鎖的な毎日を送っていました。
そんな中、ありがちな考えで株を勉強して一発当ててやろうと、営業中の待ち時間つぶしにファミマで株の本を買ったことがすべての始まりでした。
ファミマで買った本は「億万長者より手取り1000万円が一番幸せ!!―年収400万円+副収入でプチリッチになる」という本でした。
いかにもコンビニで売ってそう(笑)な、ちょっとキワモノ系の本と思いますよね。
この本はまぐれで良書でした。
ここから派生して橘玲さんの世界に行き、苫米地英人さんの世界でマインドセットし、自分の目指したい世界観が見えてきたのです。
既存の刷り込み概念1.0を一気に2.0もすっとばし3.0くらいまでバージョンアップしていく作業に狂ったように没頭したのです。
「スモールビジネスを展開して、手取り1000万円を目指そう!」
そこからFPの資格を勉強し、FPの仕事を生かせる仕事に転職して、気づいたらFPで独立したというのが私の経歴です。
FPの知識は学歴問わずすべての方が平等にその利益を受けられて、一生使える知識です。
だから、今度はそれを還元するときが来たのだ、導かれたのだと思いました。
FPをどう生かすかはあなた次第
教えるという立場になってみて改めて思うのは、FPの知識は単なる試験対策ではなく、人生に実装してこそ真価を発揮するということです。
私がそうであったように、今の自分に満足できていない若い人が、何かを変えるきっかけとしてFPという学問に刺激を受けるかもしれない。
そう思うとこの1年間の講義は、単に知識を教えるだけでなく「自分で人生を設計できるんだ」という感覚を伝える場にしたいと感じています。
FP資格を持つ私たちは、お金の話を通して人の人生に関われる仕事です。
だからこそ、自分の経験もふくめて伝えていくことで、誰かの未来を照らす一助になれるのではないか。子どもたちが未来に期待と不安を抱くように、私もこの春、新しい一歩を期待と不安をもって踏み出します。
新しいことに挑むという経験が自分自身を成長させ、次のフェーズに繋がるきっかけになるということは、長く生きていればもうだいたい分かります。
だから、やります。
この気持ち、なんだか久しぶりです。
PS
このメルマガ投稿日の翌日が初授業です。
人気講義ということで100名近い受講者がいるようです。
楽しんできます。