過去のFPアドバイスの反省

これから、北海道から東京に戻ります。

釧路たんちょう空港の搭乗口ゲート前の椅子に座りながら、

パソコンを使って、このメルマガを書いています。

台風が近づいているので、飛行機が飛ばない可能性がありましたが、

なんとか飛んでくれそうで、一安心です。

さて、そんな中、先ほどメールが届きました。

クレジットカードの会社からだったのですが、

その内容は、

「郵送の利用明細書を有料化する」

というものです。

私は、すでにWeb明細にしているので、特に、対応することもないのですが、

私は、これをみて、過去の自分に深く反省をしました。

なぜなら、、、

独立した頃の私のアドバイス(反省)

今回のメールの内容は、

「利用明細書1通の郵送に対して、99円(税込)の手数料が発生する」

という内容でした。

独立したばかりの頃の私は、こういったことを知ったら、お客様に対して、こんなアドバイスをしていました。

それは、

「有料になるので、Webにしないと損ですよ」

といった内容。

決して、このアドバイスが間違っているとは思いませんが、今から考えると、浅いアドバイスだったなぁと感じます。

その理由は?

その理由は、こうです。

郵送でクレジットカードの利用明細が届く場合、ほとんどのお客様は、封筒を開けて、内容を確認するはずです。

内容を見て、

「今月はムダ遣いをしすぎたなぁ。来月は気をつけよう」

などと、考えて、ムダな支出を抑えるきっかけにもなる人も、多かったはずです。

しかし、それがWebになると、

ログインしたり、メールをクリックしたり、能動的に見にいかなければ、見ることができません。

結果として、これまでは、半ば強制的にクレジットカードの利用状況の振返りをしていた人が、しなくなる可能性があります。

きっと、ムダ遣いの抑制が効かなくなる人も出てきますよね。

払った額以上の得があるなら、払うべき

自分からWeb明細を見たり、家計簿をしっかりつけたりする人については、Web明細でも全く問題ないと思います。

でも、自分からWeb明細を見に行かない人。

そんな人は、

「月99円・年間1,188円の手数料」

を払ってでも、それ以上のムダ遣いを防ぐことができるなら、そのほうが結果的には得になりますよね。

昔の私は、こういった視点を持ち合わせていなかったので、今回届いたメールを見て、深く反省することになりました。

同時に、自分の視野は昔よりも広がっていて、少し成長も感じて、嬉しかった面もあります。

今回は、私の過去のアドバイスの反省点について、お伝えしました。

何か1つでも、気付きがあれば嬉しいなぁと思います。

P.S.

私は、どちらかというと、支出を細かく管理できるタイプではありません。

なので、今回の気づきをきっかけとして、

「年間1,188円払う、郵送の明細書」

に変更しようかと思いました。

そのほうが、結果的に、得な気がしたからです。

そんな変わった行動をする人は、少ないかもしれませんが、試しにやってみますね。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

関連記事