FP業界を変える為にできること

つくばの自宅より
執筆者:石塚 駿平
     

今回は、2025年最後のメルマガ記事です。

個人的には、6月に第一子となるこどもが生まれたのが一番の出来事でした。

まだまだ夜通し寝るのが難しく、夜中に何回も泣いて寝かせるのが大変な時もありますが、夫婦で協力しながら楽しく子育てができています。

子どもは本当に可愛いですね。

子どもがいることで自分の人生の価値観も、大きく変わったような気がします。

そして、FPライズは気づけば13期目が終わり、14期目に入っています。

ここまで長い道のりでしたが、FP業界という狭い世界で長く経験を積むことで、

『FP業界において、自分がどのような役割を果たすべきなのか』

ということが、だんだんとはっきりとしてきた気がします。

世界を変えた1人の選手の話

このことを今回はお伝えしたいと思うのですが、その前に最近読んだ本の中で印象的な話があったので、その話をしたいと思います。

この話は、僕が今読んでいる、『人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である -こころの資本の経済学-』という本からの引用で、トルネード投法で有名な野茂英雄、そして現在の野球界の話です。

・・・

私は、野茂英雄は日本でもっとも偉大な野球選手の一人だと思っている。

彼もブラック・スワンだ。

近鉄バファローズのエースとして5年間活躍したのち、球団との確執のために近鉄から追われるようにして大リーグに渡った。1995年のことだった。

(中略)

野茂が渡米を発表した時点で、大リーグでの大活躍を想像した人はほとんどいなかっただろう。

何と言ってもアメリカの大リーグは、世界の一流選手がしのぎを削る野球の本場である。

島国日本の選手は活躍どころか、入団さえままならないというのが常識だった。

日本の野球は大リーグではまったく通用しない。

日本人は長い間、固くそう思い込んでいた。

しかし、大方の予想に反して、野茂の活躍は目覚ましかった。

キレのあるフォークボールを武器に三振の山を築いて「ドクターK」(野球のスコア記録でKは三振の意)、ドジャース入団1年目からナショナル・リーグ最多奪三振のタイトルを獲得。

13勝を上げて新人王に選ばれただけではなく、いきなりオールスターゲームに出場して先発投手を務めた。

(中略)

野茂の成功後、日本人大リーガーは爆発的に増えた。

今では高校生が普通に大リーグを目指すようになっている。

だが、野茂の渡米前後で、日本野球界の実力がそれほど大きく変わったのではない。

野茂が変えたのは、私たちの思い込みである。

野茂の大活躍を目撃するという経験を通じて、

「自分にもできる」

というインスピレーションが日本野球界に広がり、日本人にとって大リーグがずっと身近なものになった。

言葉よりも影響力があるのは・・・

この話は、まさにその通りですよね。

例えば、大谷翔平は最初の頃からメジャーリーグで世界一になるという夢を掲げていましたが、野茂英雄がいなければ、それもなかったのかもしれません。

僕はFPとして活動をしている人に対して、

『FPには無限の可能性がある』

『大きなお金を対価としてもらえないのは、日本の文化などではなく、自分の中の"人はFPにお金を払わない"という思い込みである』

ということを声を大にして伝えているつもりですが・・・

やはり、

『実際にFPビジネスを成功させている実在の人物が近くにいること』

に勝るインパクトはないのではないかと感じています。

今までの経験から感じる自分の役割

このことから、僕がFPライズでやるべきことというのは、2つあると感じてます。

1つは、

『成功しているFPビジネスを構築できているFPに出てきてもらい、ノウハウを広めること』

です。

例えば、既に募集は締め切りましたが、一緒に法人顧問FPプロジェクトを主催している亀井さんは良い例で、月額10〜20万の顧問料を頂きながら、商品を販売せずに顧客利益を追求するFPとして活動をする方法を伝えています。

プロジェクトは来年から4年目に入りますが、

「月に10〜20万?そんなこと本当にできるの?」

と感じていた人が、やり方を身近で見ることで同じ事ができるようになっています。

中には、亀井さん以上の高単価で受注ができているFPも出てきました。

このように、FP業界の野茂英雄的な存在がいると、同じような成果を出せるFPが増えていくという実感があるので、とても価値のある活動だと感じてます。

成功しているFPが増えれば影響は広がる

もう1つは、

『1人でも多く、成功しているFPを増やす』

ということです。

僕は基本的に一人で活動をしているのでリソースはかなり限られています。

なので、実際にサポートできる人の数というのはかなり限られますが、高い志を持って顧客利益を優先しながらも高収益なFPビジネスを目指す人を近い距離で支援できればと考えています。

そうすれば、僕が直接サポートできるFPの数は少なくとも、その人が成功すれば周りのFPに良い影響を与えてくれるようになるでしょう。

そういった第一人者のような存在を増やしていくことには、大きな価値があると思います。

もちろん、他にもやりたいことはたくさんあるのでこの2つだけが全てではないですが、今後はこの2つにより注力をしていくことが、

『FP業界において、自分が果たすべき役割』

に繋がると感じるようになりました。

あなたにお願いしたいこと

僕は自分なりに、この2つの役割を果たせるように頑張りますが・・・

ぜひ、あなたには他のFPに影響を与えるような成功例になって欲しいと思います。

あなたのFPビジネスが成功し、その成功が知れ渡ることで

『この人ができたんだから、私もできるだろう!』

と思って追随してくれるFPが増えていくはずです。

そうすれば、FP業界は良い方向に変わっていくと思います。

そういった活動の中で、もし縁が繋がれば、一緒に何かできるかもしれませんね。

それでは、最後になりましたが、今年もこのメルマガを読み続けてくださり、本当にありがとうございました。

良いお年をお過ごしください!

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

関連記事