【具体例】FPのベストな提携先候補?

石塚駿平

今住んでいる、東京都江東区の東陽町から約1時間。

電車を乗り継いで、東京の西の方に行ってきました。

地名で言うと、多摩エリアですね。

目的は、以前に開催した

『FP6分野キャッシュポイント構築セミナー』

の講師を務めて下さった伊藤誠さんに会うためです。

色々と話をしたのですが、その中の話題の1つとして、

『FPとコーチングの組み合わせ』

についての話をしてきました。

個人的に、FPとコーチングというのは
相性が良いと思っていて、

『上手く組み合わせる方法はないか?』

と考えていたのですが、なんと伊藤さんの
奥さんがコーチングのプロだったのです!

ということで、色々と知恵を提供してもらうことができました。

今回は、そこで得たアイデアをシェアしたいと思います。

コーチングとFPの類似点

コーチングというのは、簡単に言うと

『その人の人生をより良くする為のアドバイス』

を行う人のことを言います。

FPはお金の面からそのアドバイスをしますが、コーチングの場合は

『その人が本当に何をやりたいのか』

ということを引き出して、それを実行する手助けをするイメージですね。

目指す方向は一緒だけど、アプローチの方法が違う感じです。

ウォルト・ディズニーの3つの部屋

これを、もうちょっと詳しく説明しましょう。

伊藤さん夫妻から聞いた話ですが、
ウォルト・ディズニーは自宅に3つの部屋を持っていたそうです。

1つは、大きな夢をひらめかせる部屋。

何も制限せずに、自由に自分のやりたいことや、
わくわくを感じることを考え出す為の部屋です。

コーチングというのは、この部分にフォーカスをしたものです。

FPも、ライフプランを考える時に

『どんな夢や目標を持っていますか?』

ということを聞くと思いますが、ただ聞くだけではなく

『対話をして、引き出す』

ということをしっかりとやっていく感じです。

2つ目の部屋は、現実的に考える部屋です。

この部屋では、思いついたアイデアについて

『どうやったら実現できるのか?』

という現実的な方法や道筋を考えていたそうです。

この部分は、FPがやっている部分ですね。

目標やゴールをどうやったら実現できるのか、
キャッシュフロー表を作って一緒に考えていくのがFPの仕事です。

そして、3つ目の部屋は、批判する部屋。

出したアイデアを、否定的な立場で考えみる。

そうすることによって、本当にそれが成功するのか?

という可能性を見極めることができます。

ミッキーマウスもこの部屋で生まれた

今では世界中で超人気のあるキャラクター、
ミッキーマウスもこの3つの部屋から生まれたそうです。

そのような世の中を変えるほどのインパクトがあるアイデアでないにしても、

『コーチングとFPを組み合わせる』

ことで、その人の人生をより素晴らしいものにすることができそうですよね。

こういった理由から、コーチングとFPというのは相性が良いと思っています。

どう組み合わせればいいの?

じゃあ、具体的にどう組み合わせればいいのか?

という話ですが・・・

コーチングというのは、残念ながら簡単なスキルではありません。

『FPとして独立する!』

というのと同レベルの知識や経験、意気込みが求められます。

なので、簡単にスキルが身につけられるかというとそうではないそうです。

(ただ、もしかしたら部分的にスキルを身に付けたり、
フレームワークを使うことで上手くできる可能性はあるかもしれません)

なので、一番手っ取り早くて効率的な方法としては、

『コーチングを行っているプロのコーチと組む』

というやり方が良いのではないかと感じました。

お互い顧客を紹介し合う関係

コーチングではできない部分をFPが行い、FPができない部分をコーチが行う。

実際に、話を聞いた伊藤さん夫妻はお互いの顧客を紹介し合うことがあるそうです。

例えば、現在は会社に勤めているけど、
整体士として独立をしたいということを考えいる人がFP相談に来たそうです。

そこで、その夢を実現する為にどれくらいの資金や
売上が必要なのかをFPとして計算してあげた上で、コーチである奥さんを紹介。

それが本当にやりたいことなのかどうか、
深いレベルで話し合うことで両面からのアドバイスができたといいます。

このように、顧客を紹介し合うことで、
より大きな価値を顧客に提供することが可能になっているようです。

一番手っ取り早くコーチと組む方法

このように、お互いに協力し合う関係を理想的なのではないでしょうか?

もしあなたが、この仕組みを作りFPビジネスを発展させたいのなら・・・

おすすめの方法があります。

それは、有料でプロのコーチングを受けることです。

そうすれば、コーチングがどんなものかを体験することができるし、

『FPとコーチングの組み合わせはすごい良いと
思ってるんですけど、一度FP相談を体験してみてませんか?』

ということをどこかの流れで話すことで、
FPが何ができるのかを体感してもらうことができます。

その結果、そのコーチがFPの価値を認めてくれれば、
お互いの顧客を紹介し合う関係が構築できるかもしれません。

合同でセミナーを開催することもできそうですね。

ただ、1つ注意点があります。

それは、駆け出しの人とは組まないこと。

自分の所に顧客がいる状態であればいいのですが、
お互いに顧客がいない場合、絵に描いた餅で終わる可能性が高いです。

そういった点に注意すれば、個人的にかなり相性の
良い組み合わせだと思うので、ぜひ参考にして頂ければ思います。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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