FP顧問契約でフィーをもらえる根拠

石塚駿平

顧問契約でフィーをもらう。

これをやる時に一番のハードルになるのは、

『本当に料金に対する対価を与えられるのか?』

という不安ですよね。

FPが提供できる価値には様々なものがありますが・・・

これから始める場合は、本当に大丈夫なのか??

と思ってしまうこともあると思います。

そこで、FPの顧問契約の価値について、
興味深いデータを見つけたのでお伝えしたいと思います。

これを見れば、自分の提供できる価値に自信を持ち、
根拠を持って顧問契約のフィーをもらえるようになるかもしれません。

ヴァンガード社のデータ

そのデータは、とあるFPの方が書かれていた記事で見つけました。

どのようなものかというと、アメリカのヴァンガード社が出しているデータで、

『アドバイザーを利用している人と、自分自身で運用している人とのパフォーマンスの違い』

を示したものです。

ヴァンガード社といえば、資産運用の世界では超有名ですよね。

信託報酬を限りなく低く抑えた商品が、世界中で支持されています。

そして、そのデータはどのようなものかというと・・・

年率3%アップ!

『アドバイザーを利用している人の方が、自分自身で運用をしている人よりも年率で約3%パフォーマンスが良い』

というものです。

その内訳は、

①行動に対するコーチング(安い時に売らない、高い時に買わない)
・・・1.5%

②アセットロケーション(iDeCoやNISAなど税制優遇の利用方法)
・・・0~0.75%

③お金の引き出し方
・・・0~0.7%

④コストの安いファンドの利用
・・・0.45%

⑤リバランス
・・・0.35%

となっており、これらを総合すると約3%の差になります。

自分でやって失敗するパターン

つまり、個人が自分の信じるまま資産運用をしてしまうと、

『今株価が高くなってるから買い時だ!!』

『投資をしたけど、暴落で利益が吹っ飛んだ。もうダメだ・・・』

とか、そういった感情に左右されて適切な判断ができなかったり、、、

コストの高い商品を選んでしまったり、基本的な運用の原則がわかっていなかったりなどして、結局かなりの損をしているということですね。

その一方で、アドバイザーを付けて正しいやり方を続けることができれば高いパフォーマンスを得られる。

ということになります。

ものすごい大きいFPの価値

これって、すごいことだと思いませんか?

年率3%の違いというのは、非常に大きいです。

1000万の資産を運用をしていたら、年間で30万の違いです。

これだけの違いが生まれるのであれば、フィーを払う価値はあると思います。

実際、資産運用に慣れない人が自己流でやると大体失敗しますよね。

FPがコーチ的な立場になって間違いがないか見守ってあげるだけでも、大きな価値があります。

根拠をデータで示す方法

こう考えると、顧客がFPに顧問契約でフィーを払う理由が見えてきますよね。

あくまで価値の伝え方の一部ですが、

『FPのアドバイスが持つ価値をデータで示す』

ということは、有効な方法の1つになります。

データを示しながら、典型的な失敗例などをお話していけば、

「これならFPに任せた方が良さそうだな」

と思ってもらうことは難しくないでしょう。

それに、他にもFPが提供できるメリットはたくさんあります。

資産運用について勉強する時間や労力、ストレスを大幅に軽減することができますし・・・

資産運用以外でもライフプランを一緒に考えたり、保険を最適化したりなど、色々ありますよね。

それらも明確な根拠を持って伝えることができれば、顧問契約でフィーをもらうことはそこまで難しくはないはずです。

できそうなアイデアが頭に浮かんだから、ぜひ実行してみてくださいね。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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