駅前のモスカフェより
執筆者:中西雅司
「弁護士よりも、FPのほうがビジネスにするのは難しいのですか?」
昨日、4年ぶりくらいにお話していた弁護士さんからこんな質問を受けたのですが、、、
あなたならどう答えますか?
おそらく、一般的には、「FPのほうが難しい!」という風に答える方が多いのではないかと思うのですが、私は必ずしもそうは思いません。
弁護士さんが有利な点、3つ
確かに、弁護士のほうが有利な点もたくさんあります。
具体的には、第一に、弁護士には「有料が当たり前の環境がある」という点があります。
弁護士の場合、顧問契約など、有料でお金を払うのが当たり前という感覚が一般市民にも受け入れられています。
そのため、有料で受注しやすいというメリットがあります。
2つ目として、弁護士は社会的な認知度が高く、その資格を持っているだけで、信頼されるというメリットもあります。
なので、顧客から信頼されやすく、集客もしやすい。
そして、3つ目として、弁護士は、独占業務が定められていて、その分野には他の業種が入ってこないというメリットもあります。
こういった点があるので、FPよりも弁護士のほうがビジネスにするのは簡単かと思うと、実際はそうとも言えません。
FPのほうが有利な点1(ライバル)
私が、FPのほうが弁護士さんよりもビジネスにとって有利だと思う点は次の通りです。
1つ目は、「サービスに自由度がある」という点です。
弁護士さんは、先ほどお伝えした通り、独占業務があり業務が守られているというメリットがあります。
でも、一方で、その独占業務は弁護士さん同士がライバル関係になります。
そのため、同業同士で競合になりやすい。
もちろん、独占業務以外の業務をやってはいけないというわけではないと思いますが、基本は独占業務内のことが中心になる。
でも、FPの場合は、独占業務がないため、自由に自分のサービスを決めることができる。
競合が多ければ、少しサービスを変えたり、ターゲットを絞ったりするなど、サービス内容を自由に変更しやすい。
なので、FPは弁護士さんよりも同業がライバルになりにくいという点で有利だと考えています。
FPのほうが有利な点2(上流)
2つ目として、FPのほうが、時間的に早い段階で相談を受ける存在であるという点です。
弁護士さんの仕事は、基本的には揉め事になってからというケースが多い。
これは、弁護士さんからよく聞く話ですが、「大事(おおごと)になる前に、早めに相談に来てほしい」ということ。
確かに、そうなのですが、実際は、問題が発生する前に弁護士さんに相談する人は決して多くはありません。
揉め事や大事になってから相談すると、どうしても、できることが限られますよね。
つまり、弁護士さんには、相談に行くタイミングが遅い。
でも、FPの場合は、もっと早い段階(上流段階)での相談を受ける職業です。
なので、アドバイスやサポートできることがたくさんある。
できることがたくさんあるということは、顧客に多くの価値を提供できるので、より多くの感謝をされる仕事になるし、価格も上げやすいのです。
FPのほうが有利な点3(楽しさ)
そして、最後に3つ目として、長く楽しく続けられる仕事であるということ。
もちろん、弁護士さんの仕事も楽しくできている方もいると思います。
ですが、いろんな弁護士さんとお話していると、仕事が辛いと感じている声も何人からも聞いています。
どうしても、お客さんにとって重い課題に向き合う必要がある仕事ですから、ある程度は仕方がないことのような気もします。
ですが、FPの場合、仕事が辛いという話はほぼほぼ聞いたことがありません(飽きたという話は時々聞きますが笑)。
やはり、ビジネス化するという点においては、仕事が楽しいということはとても重要な要素だと考えています。
楽しければ多少最初うまくいかなくても、続けるモチベーションになるからです。
FPはAIにも負けにくい仕事
というわけで、今日は、
「弁護士とFPは、どちらがビジネス化するのが難しいのか?」
という点について、お伝えしてきました。
現状は、弁護士のほうがビジネス化できている人は多いと思いますが、FPとしてビジネス化できている人も増えてきていますし、今後はますます増えていくはずです。
FPは、コミュニケーションが大切な仕事ですから、AIにも負けにくい仕事でもあります。
ぜひ、FPとしてどんどん活躍していってください。
これからもあなたの活躍を心から応援しています。
P.S.
今年ももうすぐあと3ヶ月です。
引き続き、楽しく毎日、行動・邁進していきましょう。