コンプラの問題が一気に解決する!?新しい”金融サービス仲介業”とは?

石塚駿平

昨日、新しい金融サービス仲介業に
関するセミナーに参加してきました。

僕は最近まで知らなかったのですが、
2020年6月に関連法案が可決され

『金融サービス仲介業』

というものが新しく創設されたようです。

どのようなものかを簡単に言うと・・・

・保険募集人
・金融商品仲介業(IFA)
・貸金業登録
・銀行代理業

など、今までは取り扱いをする為に
複数の登録が必要だった業務を、
1つの資格でできるようにするというものです。

できる範囲としては、業者と顧客の間に入って商品を紹介する

『媒介』

のみになりますが・・・

もしこれがFPも使える制度であれば、
コンプラの問題がかなりクリアになりそうですね。

コンプラの問題が大きいFP業界

FPの仕事は、コンプライアンスに気を付ける必要があります。

例えば、資産運用のアドバイスをする場合は、
個別具体的な商品の案内をすることはできません。

なので、そこまで踏み込まないようにアドバイスをするか・・・

金融商品仲介業(IFA)として活動をする、
もしくは投資助言業を取る必要があります。

住宅ローンのアドバイスをする場合でも、
特定の住宅ローンを紹介して媒介(契約の成立の為に尽力をすること)をしてしまうとグレーになりますし、、

厳密に言うと、保険のアドバイスをする際にも
募集人登録がないと具体的な商品の内容を
説明することがグレーになってしまいます。

コンプラの問題を解決できる

このように、各方面でのコンプライアンスに注意を払わなければなりません。

しかし、新しい金融サービス仲介業を利用することで、
こういったコンプライアンスの問題を解決できる可能性があるようです。

ただし、媒介ができる金融商品は

『複雑ではない金融商品』

に限られます。

・住宅ローン
・投資信託、ETF
・上場株式、上場企業社債券
・終身保険
・定期保険
・個人年金保険
・医療保障保険
・介護保険
・障害保険

このようなものは大丈夫で、

・仕組み預金
・デリバティブ取引
・信用取引
・変額保険、年金
・解約返戻金変動型保険、年金
・外貨建て保険、年金

など、複雑でリスクの高い商品は対象外のようです。

FPも使えそうなの?

金融サービス仲介業の仕組みというのは・・・

“イノベーションを促進し、
利便性の高い金融仲介サービスを実現する観点から、

複数業種かつ多数の金融機関が提供する
多種多様な商品・サービスをワンストップで提供する仲介業者に適した業種を創設する。”

というような目的で創設されたみたいです。

メインで考えられているのはマネーフォワードのようなフィンテック企業のようですが・・・

話を聞いた限りだと、FPが使えないという訳ではなさそうでした。

どうやったら登録できるの?

どのような仕組みでこの

『金融サービス仲介業』

に登録ができるかということですが・・・

この制度は届出制を採用するようです。

今は、保険や証券を扱いたいんだったら

『代理店に所属をする』

というのが一般的な方法ですよね。

この場合、所属先の代理店が損害賠償などの責任を負う代わりに、、

出社義務や規則などで縛られるというデメリットがありました。

しかし、届出制の場合は代理店への所属は必要ありません。

『金融サービス仲介業を始めます』

という届出を出せば良いそうです。

供託金を出す必要性がある

ただ、そうなってくると問題になるのは、

『もし問題が起こったときに損害賠償をどうするのか?』

ということですよね。

代理店などに所属をしていれば、その責任は代理店が負っていました。

しかし、届出制の場合はそうはいきません。

届出を行った事業者がその責任を負う必要があります。

なので、その責任能力を保証する為に

『事前に供託金を支払うこと』

が必要になってくるみたいです。

供託金はいくら必要なの?

この供託金ですが、いくらになるかは今審議中のようです。

ただ、あまりに高すぎると参入障壁が高くなりすぎてしまうので、
めちゃくちゃに高い金額にはならないだろうとのことでした。

(個人的には数百万から500万円くらいの範囲であればと思っています)

また、供託金の代わりに賠償責任保険に加入することもできるようになるみたいです。

他の要件についてはハードルが高いものではないので、

『供託金を用意することができるかどうか』

というのが最大のポイントになりそうですね。

開始時期について

金融サービス仲介業の開始時期ですが、

『基本的に公布の日から起算して1年6ヶ月を超えない範囲内で政令で定める日』

と決められているようです。

この法案が成立したのが今年の6月5日なので・・・

来年の秋冬くらいに制度が始まることになります。

セミナーの中では、

『政令・内閣府令は施行日の数ヵ月前までにパブリックコメントに付された後、施行日に近い時期に確定することが予想される』

とのことでしたので、時期がわかるのはそれくらいになりそうですね。

ただ、金融庁としてはなるべく早く進めたい意向のようです。

FPにぴったりの制度になるのか!?

金融サービス仲介業を活用すれば、

『顧客の側に立って具体的な商品を紹介する』

ということが堂々でできるようになりそうです。

ハードルとなりそうなのは、供託金の存在ですね。

ここがクリアできれば、FPが活用できる制度になると思います。

ノルマに縛られたりすることもなさそうなので、
FPにはかなりぴったりのものになるでしょう。

この制度については、引き続きウォッチをしていくので、
もし新しいことがわかったらまた報告をするようにしますね。

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この記事を書いた人

石塚 駿平

株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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