東海道新幹線より
執筆者:中西雅司
「講師をできるFPの人を紹介してほしい」
先日、士業の方から、そんな相談を受けました。
どうやら、新入社員に対する研修の講師を探しているようです。
条件をいくつかいただいたので、私がこれまで交流があったFPの方の中から、選定を開始しました。
紹介対象のFPの条件
士業の方が求める条件としては、たった1つ。
それは、
「新入社員に基本的な給料のこと(給料から所得控除や社会保険料が引かれることなど)を教えられること」
これだけです。
この条件には、ほとんどのFPの方が当てはまると思います。
ただし、紹介する以上は、私にも責任があります。
なので、この条件に当てはまる人の中から、
「できる限り紹介するリスクが低い人」
を選ぶことになります。
この、紹介するリスクが低い人というのは、どういう人だと思いますか?
紹介するリスクが低い人とは?
私にとっての「紹介リスクが低い人」は、ズバリ、
「紹介者とうまくやれること」
です。
今回で言えば、士業の方とうまくコミュニケーションできる人。
なぜなら、紹介者の方とうまくやれなければ、仕事の依頼までたどり着けないからです。
そのため、私が最も大切にしているのは、
「メールやメッセージに早く、確実に返信する人であること」
です。
また、次のような方も、なるべく紹介対象からは外すようにしています。
それは、
「人の悪口や批判をしがちな人」
です。
もちろん意見を持つのは自由です。
ですが、悪口を言ったり、過度に批判的な人は、紹介先とうまくやれない可能性があると考えてしまうので、どうしても避けてしまいます。
紹介する立場にとって
改めてお伝えすると、紹介する側が一番重視するのは、
「関係性良く、うまくやってくれること」
です。
もちろん、講師力や知識など、FPとしての力も大事です。
ですが、それ以前に社会人としての最低限のマナーができていないと、その土台に立つこともできません。
一方で、FPとしての実力がまだまだであっても、マナーや感じの良さ、誠実さ、ポジティブ思考などがあれば、仕事というのは舞い込んでくるものです。
FPの実力以前に大切なこと
FPとして仕事を得るには、まずは実力が必要。
通常は、そう考えるでしょう。
でも、実際には、
「それ以外の部分で選ばれるケースも多い」
のです。
だからこそ、独立したばかりでも、仕事の紹介を受けられる可能性は十分にあります。
少しでも参考になればうれしいです。
P.S.
たとえば、紹介してくれた人に対して、
- 仕事を紹介されたとき
- 仕事が終わったとき
の両方でお礼を伝える。
これだけでも、「またお願いしたい」と思ってもらえるようになります。
紹介した人は、「ちゃんと仕事を最後まで問題なくやりきってくれたか」を心配しているからです。
意外と多くの人ができていないことですが、私自身も気をつけていても、うっかり忘れることがあります。
ぜひこの観点も、大事にしてみてください。