つくばのカフェより
執筆者:石塚駿平
昨日のメルマガで、
『FPが相続分野で活躍するにはどうすればいいのか?』
というテーマで、相続コンサルタントとして活動をしている川口宗治さんの対談インタビューを公開したのですが、もう見ましたか?
相続分野に興味があるFPにとっては必見の内容になっていますので、ぜひ見てみてくださいね。
【対談インタビューを視聴する】
今回のメルマガ記事では、対談インタビューの中では語られなかったけれども、川口さんが持っている超重要な考え方についてお伝えしたいと思います。
これは、相続ビジネスだけではなくFPビジネス全般に関わることなので、必ずあなたの役にも立つはずです。
超重要な考え方
その考え方は何かというと、
『相続ビジネスは定義付けで全てが決まる』
ということです。
川口さんは、相続の分野で活躍をしているので相続という言葉が入っていますが、
『FPビジネスは定義付けで全てが決まる』
という風に言い換えても完全に通用する考え方です。
どういうことかというと、
『自分自身が何をやっている人なのか?』
という定義づけをどうするかによってビジネスの結果が大きく変わるということです。
定義づけ次第で仕事内容が変わる
例を挙げて説明しましょう。
例えば、自分のことを『ライフプランを作る専門家』という風に定義づけをした場合。
自分の仕事はライフプランを作ることで、それに対して対価を頂くのが仕事だという考え方になります。
そうなると仕事の考え方としては、ライフプランを作ってくれる人をなるべく多く集めて、多くの作業をすることで売上を上げる、ということに焦点があたると思います。
しかし一方で、同じライフプランを作るにしても
『ライフプラン作成を通して、わくわくする人生を作る専門家』
だと自分を定義づけした場合はどうでしょうか?
ライフプランを作るというのはあくまで手段で、その先にあることにも意識が向きますよね。
キャリア構築のアドバイスや、家族との人間関係の構築、コミュニケーションスキルの向上、自分が本当にやりたいことへの理解や、その土台となる健康づくりにも目が向くようになります。
そうなってくると、提供できる価値も大きくなり、それに伴いもらえるフィーも大きくなり、みんながより大きな幸せを掴むことができるようになります。
これが『FPビジネスは定義付けで全てが決まる』という考え方です。
質問に答えられなかった過去
川口さんは相続ビジネスを始めた当初は、この定義付けが曖昧だったと言います。
「川口さんは何をやっている人なんですか?」
と聞かれても、自分の中でぼんやりとやりたいことがあり、情熱はあるんだけれども上手く言語化ができず、
「相続の問題を解決するために、とにかく一生懸命やります」
みたいな回答しかできなかったそうです。
そんな状態だったので、相手には上手く響かずにそこから先の話に繋がらないという状況でした。
11年かけて定義付けを言語化
そこで、川口さんは
『自分は一体何をしている人なのか?』
という定義付けを考え抜き、様々な思考と経験をした上で言語化を試みたと言います。
それができた後は、自分の仕事についての説明をすると
「それをやってくれるなら本当にありがたいですよね」
「川口さんみたいな人を探していた」
「ぜひうちの相続対策を取り仕切ってください。いくらでもお金は払います」
という言葉をかけてくれるようになったそうです。
この言語化については、川口さんが今まで11年の経験でブラッシュアップをし続けて出来上がったものなのですが、実際にどんな言葉かを紹介したいと思います。
正直、無料で書くような内容では全くなく、数十万を払って教えてもらうような内容な気がするのですが、川口さんも自分が無料で公開している動画で言っていたので大丈夫でしょう。
きっと・・・大丈夫なはずです。。
言語化された実際のメッセージ
「クライアントさんのご相談に乗りながら、3つの価値を提供するのが私の仕事なんです。
1つ目は、丁寧なヒアリングを通して本人さえ気づいていない心の奥にひそんでいる、あるいは物陰に隠れていて見えないところにもある、そんな本当に課題を特定するということ。
2つ目は、1つではない複数の課題をどのように解決していけばいいのか、その戦略とロードマップを描くこと。
3つ目は、描いたロードマップ通りにその戦略がしっかりと実を結ぶように実行支援をするプロジェクトリーダーという役割を果たします。
私の役割はこの3つです。
必要ない人はどうぞ必要ないと言って頂いて大丈夫です。
でも、必要な方にとっては、世界中ほかの誰にも果たせないような、あなたとあなたの家族の為に価値ある役割を果たすことができます。
これが、相続コンサルタントという私の仕事です。」
これができたら最強のメッセージになる
いかがでしょうか?
これは川口さんのオリジナルのものなのですが、自分の仕事の定義付けができ、それを言語化できたらそれは最強のメッセージになります。
実際、川口さんもこの言語化ができてからクライアントの反応が全く違うものになりました。
もちろん最初から完璧にできるものではありません。
はじめのうちは、人の言葉を借りるのも良いでしょう。
そうやっていくうちに、自分の経験や考え方が反映され徐々に
『自分だけの言葉』
で自分のFPビジネスを説明できるようになっていくかもしれません。
これができると、自分が取り組む仕事内容も変わりますし、相手の反応も良い方向に大きく変わっていきます。
そして何より、本当に自分がやりたいことができるようになるはずです。
なので、ぜひ『自分自身が何をやっている人なのか?』という定義付けと言語化には継続的に取り組んでみてください。
これができると、本当にFPビジネスが変わりますよ。
P.S.
そんな川口さんが主催する『選ばれる相続コンサルタント養成講座』第30期の体験会募集ページはこちらです。
体験会に出るだけでも学びがある内容になっていますので、相続の分野に興味があればぜひ参加してみてください。