ギリギリになると、なぜか力が湧いてくる理由

池袋のカフェより
執筆者:中西雅司

   

「あ、やばっ、忘れてた。」

普段はそんなことないのですが、今日は完全にメルマガのことを忘れていました。毎週書いているのに、今日に限ってすっぽりと頭から抜けていたのです。

慌てて、今、池袋のカフェに入って、アイスティーを注文。(午後はコーヒーを控えているので、いつも紅茶にしています)

締切まであと1時間15分。

一瞬ヒヤッとしましたが、「絶対に間に合う」と確信できています。

むしろ、普段よりも頭が冴えていて、やる気もみなぎっています。

なぜなら、ギリギリになると、自分は力を発揮できるということを知っているからです。

ギリギリの時に起こる脳の変化

「ギリギリだと力が出る」には、ちゃんと理由があります。

1つ目は「締め切り効果」。

人は締切が近づくと、脳が「今すぐやるべき」と判断し、行動に火がつきます。

これまではのんびりしていたのに、締切が迫るだけで、急に集中力が高まりますよね。

2つ目に「アドレナリン効果」。

締切間際の焦りや緊張は、脳と身体にアドレナリンを分泌させます。

このホルモンは、心拍数を上げ、集中力・注意力・記憶力を一時的に最大限に引き上げてくれる。

まさに、脳と体が“緊急対応モード”に切り替わるのです。

自分でギリギリをつくるテクニック

今の私は、意図せずギリギリの状態になっていますが、この力は、意図的に使うことも可能です。

例えば、「なかなか進まない仕事」や「ずっと先延ばしにしているタスク」。

こういった“進まない系の仕事”にこそ、ギリギリ力をうまく使ってみてください。

具体的には、

・自分で期限を設定する

・タイマーで50分を計測してそれ以内に集中してやると決める

・「明日までに送りますね」と誰かに宣言する

などの方法があります。

これだけでも「締切効果」が発動し、グッと集中力が上がります。

頻繁に使わないからこそ武器になる

ただし、この「ギリギリ力」は常用には向きません。

常に追い込まれていると、疲弊したり、クオリティに影響したりしてしまうからです。

だからこそ、「ここぞ」というタイミングで使うことが大切。

例えば、

・勢いをつけたいとき

・ずっと後回しにしていたことに着手したいとき

・少しスリルがないと動けないとき

などです。

そんなときこそ、「あえて追い込む」。

この力を知っていれば、いつでもスイッチを入れられるようになります。

あなたの力は、まだまだ発揮できる

もし今、「やらなきゃいけないのに進んでいないこと」があるなら、ぜひギリギリ力を試してみてください。

一気に集中力が高まり、驚くほどスムーズに進むことがあります。

そして何より、「やればできる」という小さな成功体験は、次の行動の原動力になります。

あなたの中にある力は、もっともっと発揮できる。

これからも、あなたのことを心から応援しています。

P.S.

ギリギリの力を使うことができましたので、30分以上を残してメルマガを書ききることができました。

でも、ちょっと疲れたので休憩し、まだ一滴も飲んでいないアイスティーを飲みたいと思います。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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