つくばの自宅より
執筆者:石塚 駿平
前回のメルマガでも報告をしましたが、第一子が生まれてから3週間が経ちました。
目まぐるしい毎日ですが、今の所上手く過ごせていて充実しています。
ただ、子育ての大変さはわかりました。
特に、授乳をしなければいけない母親は大変ですね・・・
夜中に2〜3時間おきに起きなければいけないというのは、本当に体力と気力を使うと思います。
そんな妻を最大限サポートできるように、僕は授乳以外の育児と家事を頑張ってやっていこうと思います。
実を言うと、独身時代は自炊を全くせずに全部外食で、冷蔵庫には何も入っていないような状態でした。
ただ、妻と一緒に住み始めてからは料理をはじめ家事スキルも上げていったので、フルサポートができていると感じています。
出産と育児の恨みは一生モノ
そういえば、僕が行っているテニススクールでこどもが生まれた話をしたら、
「こどもが生まれた時に夫が手伝わなかったり、何かやらかしたら一生言われる」
みたいな話で盛り上がりました。
これ、きっとあなたの周りでも聞いたことがあるでしょう。
テニススクールのコーチは、
「自分の親が、夫が立ち会いできなかったことをもうずっと恨んでるから、自分は絶対に立ち会えるように、帰ってもいいですよと助産師さんに言われても産院に居続けた」
ということを言っていました。
育児で大変な時に夫が協力的じゃなかったり、自分勝手なことをやっていたらそれは記憶に残りますよね。
育児の大変さを経験した今、そうなるのは本当に理解できました。
人生における5つのボール
この経験から、やはり自分の人生の中で重要なことというのはその時期により変わり、そこを間違えてはいけないんだな、と感じました。
別に一生恨み言を言われないように、というネガティブな理由だけではなくて、自分の人生や、家族内の人間関係においても非常に大事だと思います。
僕が好きな話で、こんなものがあります。
『人生は5つのボールをジャグリングするようなものです。
そのボールには"仕事"、"家族"、"健康"、"友人"、"自分の心"という名前がついています。
仕事のボールはゴム製なので、落としても跳ね返ります。
しかし、ほかの4つはガラスでできていて、落とすと傷ついたり壊れてしまうのです。』
元コカ・コーラのCEOが大学の卒業式のスピーチで残した言葉のようですね。
とても含蓄のある言葉だと思います。
FPの存在意義はお金だけじゃない
FPというのは、お金に関するアドバイスをする専門家ですが、その究極的な目的を考えていくと、
『顧客の人生をより良く、幸せなものにすること』
に辿り着くと僕は考えています。
お金というのはその手段に過ぎず、目的ではありません。
このことを気づかせてあげるのも、FPの仕事のうちではないでしょうか。
その為に、先程のジャグリングの話を引用したりしながら、人生におけるお金の位置付けみたいなのを教えてあげられると面白いですよね。
高い価値を提供できるFPの在り方
世の中には、お金しか見えていなくてお金を中心に人生を設計している人が多くいます。
しかし、そんな人にこんな質問をしたらどうでしょうか?
「あなたは、家族の死と引き換えに5億円をもらえるとしたらどうしますか?」
「あなたは、自分の両手両足と引き換えに5億円をもらえるとしたらどうしますか?」
「あなたは、自分の意思でやりたいことが全くできなくなる代わりに5億円をもらえるとしたらどうしますか?」
恐らく、5億円を優先する人は一人もいないでしょう。
ということは、お金よりも家族、健康、自分の心が大事だという価値観を持っているということになります。
こういった質問をしながら、自分の人生に本当に必要なものに気づいてもらう。
その上で、お金は土台になるものだからしっかりと設計をした上で、人生を楽しむために何が必要かを考えていく。
そんなFPになることができれば、もっと高い価値を提供でき、高いフィーを頂きながらも感謝され、みんなが幸せになるFPビジネスを作ることができる。
そう思うのですが、あなたはどう思いますか?