秋葉原のスタバより
執筆者:石塚駿平
プロ人材の活用って聞いたことありますか?
高いスキルを持った人材を雇うのではなく、業務委託という形で仕事を依頼するという考え方なのですが、最近こういった業界が盛り上がっている気がします。
元々は高いスキルを持ったシステムエンジニアを業務委託で雇えるというサービスが流行っていたみたいなのですが、それが今ではマーケティング人材やクリエイター、採用担当や財務担当など、色々な分野に広がっているようです。
社員を雇うよりも低コスト・低リスクで第一線で結果を出しているプロを雇えるので、コスパが良いしかなり流行っている感じがします。
僕がそれに気がついたのは東京のビジネス展示会に行った時で、動画のクリエイターを探しに行ったら、
『プロ人材を紹介しますよ』
という会社が結構目立っていたのです。
依頼をする方としては、自分で探す労力をかけずに人材会社のエージェントが探してくれるから楽。
プロ人材の方は、自分で仕事を探さなくても人材会社のエージェントが案件を持ってきてくれるから楽。
という形で、両方のニーズが上手くマッチしているような気がします。
どうやらボロ儲けらしい
僕も興味を持って何社か話を聞いてみたのですが、まずこの業界はすごい儲かっているみたいですね。
数年で売上が100億を超えて、資金も潤沢だから上場の必要がない会社や、社長の役員報酬が1億円を超えている会社など、景気の良い話が耳に入ってきました。
プロ人材に払うお金というのはなんとなく月に20〜30万くらいがボリュームゾーンな感じで、人材会社が中間で仮に30%を抜いているとすると、月に30万の委託料の場合は月に9万円。
年間にすると、108万円の利益になります。
普通のビジネスで月に9万円チャージできるサービスやプロダクトには、相応のお金や労力をつぎ込む必要がある一方で、人材紹介の場合は人材が商品になるのでかかる労力が圧倒的に少ないです。
中には月に50万とか、100万という案件もあると思うのでそうなってくるとさらに利益額は大きくなります。月に100万だと、年間で1200万の30%で360万ですね。
これが、人材系サービスが儲かる理由なのでしょう。
人材会社のビジネスモデル3パターン
方式としてはいくつかパターンがあって、一番スタンダードなものは『再委託型』といって人材会社に報酬を払って、手数料を抜いた分が人材の方に行くパターンです。
他には、仕事を獲得する人材(もしくは会社)側が料金を払って、仕事を依頼する側には料金がかからないパターン。
この場合は、依頼を受ける側がお金を払って人材会社に紹介(集客)をしてもらうという形になるので、クオリティの高さが担保されないかもしれないですね。ただ、利用する側にはお金がかからないのがメリットです。
もう1つは、仕事を依頼する側がお金を払うパターン。例えばこれは実際にある会社の料金例なのですが、120万を払うことによってプロ人材を紹介してもらい、その後はプロ人材との直接契約になるという形式もあります。
料金の負担が依頼側にありますが、プロ人材側は人材会社の審査を通る必要があるのでクオリティの担保ができている可能性が高いというのがメリットな感じです。
色々な形態があって僕も勉強になりました。
FPはどうやったら活用できる?
FPがどう活用できるのか?という話ですが、プロ人材の活用というのは単価がある程度高いので、富裕層向けや法人向けなど高い単価でサービス提供ができる場合は集客部分を依頼することで費用対効果が得られる可能性はありそうです。
ただ、一般的なFPだと料金的に難しそうですね。
それよりも、仕事を受ける側に回る方には可能性があるように思えます。
例えば、不動産投資の融資付けに強みがあったり、法人の財務改善のスキルがあったり、企業の従業員向けの研修ができたりなど、お金が動きやすい分野で自分の強みがあるのであれば、人材会社を活用する余地はあるかもしれません。
彼らのビジネスモデルとしては、基本的には単価が高いほど儲けにつながるので、ある程度高い単価を設定することができるかもしれません。
そうすれば、途中でいくらか抜かれるとしても割が合う可能性があります。
今後、フリーランスや独立開業という働き方をする人は確実に増えていくので、こういったプロ人材を紹介するマッチングサービスは伸びていくでしょう。
もしかしたら、その流れを掴むことでビジネスに繋がる可能性もありますので、頭に入れておいても損はないかもしれません。