【独立直後のFP】3つの勝負ドコロ

中西雅司

「いつになったら、自信を持ってお客様対応ができるんだろう・・・」

これは、私がFPとして独立してから、ずっと感じていたことです。

2年近くはこの気持ちを持ち続けていたと思います。

お客様対応していても、

「私よりも、あのFPさんに紹介したほうが、いいのでは?」

と考えてしまったことも何度もあります。

でも、お客様対応をしないと、力もついていかないので、悩みが尽きない毎日でした。

今日は、そんな当時の私と同じ悩みを抱えているあなたのために、

「独立直後で、知識・経験がなくても、ここで勝負すれば大丈夫」

というお話をしたいと思います。

今日お伝えする3つの勝負ドコロを常に意識しておけば、自信を持ってFP業務に取り組んでいけるはずです。

当時の私も、

「これを知っておきたかったーーー」

という話です。

1つ目:親密な対応をする

では、早速3つの勝負ドコロについて、順番にお伝えしていきます。

知識や経験がなくて、自信が持てないFPの勝負ドコロの1つ目。

それは、親密さです。

FPが独立して、しばらく経つと、お客様も増えてきて、

どんどん忙しくなってきます。

すると、独立当初よりも、使える時間は短くなります。

一方で、独立直後は、時間があります。

なので、その時間を使って、お客様に親密に対応をしていくことを意識することをオススメします。

親密な対応、必死な対応というのは、お客様は価値を感じてくれるものの1つですから。

2つ目:わかりやすく説明する

2つ目は、わかりやすさです。

知識や経験が積み重なってくると、高度なアドバイスが可能となります。

でも、一方で、難しい言葉が当たり前になってしまうことで、

意識をし続けなければ、平易な言葉で伝えることが、難しくなります。

ところが、独立直後はそうではありません。

自分自身もわからない言葉がたくさんあるので、

「この言葉はお客様に伝わらないのではないか?」

という意識が働きやすい状態にあります。

そのため、わかりやすく伝えるという観点では、独立直後のほうが有利と言えます。

これについては、以前の記事も参考にしてみてください。

知識が増えると失うもの

【要注意】知識が増えると失うもの

3つ目:聞く・引き出す・共感する

そして、最後3つ目です。

それは、

「聞く、引き出す、共感する」

ということ。

お客様に対して、こちらから、

「話す、アドバイスする」

ということで勝負しようとすると、

どうしても知識や経験で劣る場合には、難しくなります。

でも、聞いたり、引き出したりというのは、

知識や経験が少なくても、やりやすいですよね。

人というのは、自分の話を聞いてくれる人のことは大好きですから、これもお客様は価値を感じてくれます。

徐々にシフトしていく

以上、3つの勝負ドコロをお伝えしました。

独立直後は、この3つの視点を中心に勝負をしながら、

知識・経験が身についていく中で、徐々にそちらでの勝負にシフトをしていく。

そうすれば、スムーズに事業を軌道にのせていくことができるはずです。

この3つの勝負ドコロは、独立直後だった9年前の私にも教えてあげたいものです。

そうすれば、

「自信を持ってFP業務に取り組むことができたのに」

と思います。

決して、独立直後だからといって、

「私なんてまだまだ」

と思う必要は、全くありません。

あなたを求めているお客様は必ずいますから、自信を持ってお客様対応をしていってください。

知識経験がなければ、それ以外で補えばいいだけですから。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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