お客さんが外国人の店員さんを怒鳴った話

中西雅司

「さっき、3名の並びの席がいいって言っただろ!」

50代くらいのスーツの男性が、外国人の店員さんに怒鳴りつけました。

東京日本橋の天ぷら屋さん。
時間は13時過ぎ。

コの字型のカウンターに10席ほどの店内。

すべてお客さんで埋まっています。

私はランチを楽しみにしながら、

お店の前に5つだけ置かれている小さな低い椅子に座って並んでいました。

私の前で並んでいるのは、先ほど怒鳴った50代の男性とその奥様、大学生くらいの息子さんが3人。

そこに、

東南アジアの出身の方ではないかと思われる女性の店員さんが、お店の外に出てきました。

そして、店員さんが

50代の男性に話しかけたところ、男性から、冒頭のような怒鳴りがあったのです。

私はびっくりしたとともに、とても悲しい気持ちになりました。

店員さんは明らかに悪くなかったからです。

何があったかというと、、、

なぜ男性は怒ったのか?

さかのぼること5分ほど前のこと。

外国人の店員さんは、お店の前で並んでいる50代の男性に、こう話しかけました。

「3名様のお席が離れても良いですか?」

すると、

男性はこう答えました。

「はい、できれば一緒がいいです。」

そして、その5分後。

再び店員さんが出てきて、男性に、こういいました。

「2名と1名のお席が空きました」

これに対して、男性が、

「さっき、3名の並びがいいって言っただろ?」

と怒鳴りつけたのです。

言葉足らずの所はあったけど…

確かに、

外国人の店員さんが、言葉足らずな所はあったと思います。

例えば、

「2名と1名のお席が空きましたが、やっぱり3名席のほうがいいでしょうか?」

などと聞けばより良かったと思います。

でも、外国の方のため、まだ日本語の細かな言葉使いが難しいのかもしれません。

また、

「できれば」という言葉のニュアンスを読み取るのが難しかったのかもしれません。

そして、何よりも、50代の男性は、

「“できれば”3名の並びの席にしてほしい」

とおっしゃいました。

そうである以上、

離れた席でも、3席が空いた時に案内するのは普通だと思いました。

私は、

「怒鳴るほどのことではないのでは?」

と思い、とても悲しい気持ちになったのです。

心の余裕が失われている

最近、

私が世の中全体として感じることは、

「心に余裕がなくなっている人が増えてきていること」

です。

また、

「仕事に行くのが辛い」

と思っている人もとても多いと感じています。

この50代の方も仕事などのストレスで、イライラしていて、このような言動になったのかもしれません。

そもそもすぐに怒る人なのかもしれません。

実際の所は、私にはわかりません。

でも、

多くの人がもっと心の余裕を持てる社会になれば、今回のようなことは少なくなっていくのだと思います。

そして、社会は絶対に良くなると思っています。

なので、私も、今の立場でできることをやっていきたいと思います。

独立系FPが普通に稼げる社会に

私が、今できることは、

独立系FPという、とてもとても楽しい仕事を、

「当たり前のように収入になる仕事にすること」

です。

それができれば、多くの人にとっての、仕事の時間が楽しくなります。

心の余裕を持った人も増えていくはずです。

そして、そこからそれ以外の人にも多くの幸せが波及をしていくはずです。

「心に余裕を持てる、そして、人生を心から楽しいと思える」

そんな人を一人でも増やせるよう、これからも、

「独立系FPが普通に稼げる社会」

のために行動をしていきたいと思います。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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