集客の不安から開放されたいなら

先日、たまたまテレビを見ていたら、面白い話をやっていました。

回転寿司のチェーン店の話です。

お寿司を作るためには、魚を仕入れる必要がありますが、

これまでは、どうしても、漁獲量にビジネスが左右されていたとのこと。

例えば、アジがあまり取れなければ、安定的に、アジのお寿司を提供することができません。

そうなると、顧客満足度も売上も、安定させることが難しいですよね。

そんな話をテレビで放送していたのですが、

こういった状況をふまえて、ある対策をしたそうです。

それにより、

「美味しい魚をいつでも供給できる体制」

を作ったとのこと。

その方法とは、、、

八戸のイカが最盛期のわずか4%

先日も、別のニュースでやっていましたが、八戸の名物であるイカ。

それが、最近は、ほとんど捕れなくなってきているそうです。

なんと、最盛期と比べるとわずか4%ほどの漁獲量。

原因は、地球温暖化などによるものです。

このように、どうしても、自然界に任せてしまうと、

安定して、魚を獲ることが難しくなることがあり得ますよね。

自然界をコントロールすることは難しいですから。

しかも、魚の数が少ないと取り合いにもなってしまいます。

なので、回転寿司店は、コントロールできない自然界に頼る割合を減らしたそうです。

自社でコントロールできる形に

そうではなくて、自社でコントロールできる形に。

それが、

「自社で、稚魚から養殖」

です。

自社で養殖ができれば、自然界にも左右されることなく、

ライバルにも取られることがありません。

なので、これにより、いつでも美味しいお魚を確保することができ、

店頭で品切れになることを防ぐことができているそうです。

このように、ビジネスを安定させるためには、

「自分で育てる」

という発想がとても重要になります。

これは、FPビジネスにおいても同じことが言えます。

FPを求めている人ではなく

例えば、

「すでにFPへの相談を考えている人」

「すぐに相談につながりそうな人」

を集客しようとすること。

これは、大海原から魚を穫ろうとしている状態と同じです。

そもそも、相談したい人が少なくなれば、集客が難しくなります。

また、仮に相談したい人が同じでも、ライバルがたくさん増えれば、これもまた集客が難しくなります。

なので、回転寿司店のように、

「稚魚から養殖をするという発想」

を持つと、集客が安定します。

つまり、今すぐに、FPへの相談を考えている人ではなく、

「将来相談する可能性がある人」

を育てていくという考え方です。

見込み客を育てる方法

では、どのように育てていくのか。

最も一般的な方法には、

「ブログやメルマガ、チラシ、動画などで、有益な情報の提供を続けること」

です。

無料で情報提供する方法が一般的ですが、

安めの有料(会員制など)にして、情報を提供するという方法もあります。

こういう方法を通じて、将来の見込み客を育てていくのです。

なので、今すぐ相談したい人が求めている情報だけではなく、

役に立つ情報を提供し続けることが重要です。

具体的には?

例えば、資産運用のジャンルであれば、

「iDeCoやNISAの検討をしている人」

に向けた情報だけではなく、

「iDeCoやNISAの存在に気づいていない人」

に向けた情報も提供をしていきます。

例えば、20代の頃の私のように、

「少しでも金利の高い定期預金を探している人」

に役立つ内容を、提供します。

お金を増やしたいけど、iDeCoやNISAなどをまだ知らない人(怖くて手が出せない人)に役立つ情報です。

集客の不安から開放されるために

「お客さんを育てていくという発想」

この観点を持って、集客を行うことができれば、

集客の不安からだんだんと開放されていきます。

あなたの場合は、どのようなことができるか。

ぜひ考えてみてください。

これからもあなたの活躍を心から応援していますね。

来週はゴールデンウィークのため、お休みをいただき、またその次からお目にかかります。

良いおやすみをお過ごしください!

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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