ふと、思い出したことがあります。
それは、僕がまだ東京に住んでいたときのこと。
行きつけのビアバーに行くと、有名なレストランで働いているという人がいました。
話を詳しく聞いてみると、新進気鋭のシェフが作る料理は評判で、予約も数ヶ月先までいっぱいとのことです。
場所は銀座。
席数はなんとたった6席。
しかも、高級食材をたくさん使う感じの所です。
値段を聞いてみると、
「ワインのペアリングをして1人4万円くらい」
ということでした。
かなり高い料金設定ですが、一生に一度は銀座の高級レストランに行くのも悪くないかな?
と思い、妻と2人で予約が取れるかどうかを聞いてみました。
会計10万超え
その結果は、数週間後に予約が取れるとのこと。
これは面白い機会だな、と思い行ってみることにしました。
そして、そのレストランに行ってみた結果ですが・・・
もちろん、文句なしにおいしかったです。
白トリュフのスープやら、やたら大きくておいしい椎茸とか、蟹のリゾット、高級ジビエなど普段食べることがない料理をたくさん食べました。
最初の飲み物を頼む時に、
「シャンパンでよろしいですか?」
と聞かれたので、
「それでお願いします」
と答えてシャンパンをグラスでもらったのですが・・・
そのせいで会計が10万円を超えていました。。
レシートにはドンペリと書かれていて、一杯か7000円くらいしていたのです。
プラス消費税やらサービス料やらでもっと高くなっていました。
銀座は恐ろしい所ですね。
予約のきっかけを振り返ると・・・
感想としては、すごくおいしかったので満足なのですが、
「2人で10万円のご飯を1回食べるくらいだったら、スシローに50回行ったほうが幸せなんじゃないのか?」
と思ってしまう派です。
こういうのは、本当にたまにが良いのでしょうね。
なにはともあれ、とても良い経験だったのですが、、、
僕が面白いと思ったのは、
「たまたまそこで働いている人と会ったから予約をした」
という事実です。
その人に会ったという事実がもたらすインパクト
そのレストランの人と会ったという事実が、無数にある飲食店とそのレストランに明確な違いをもたらしたのです。
人の行動というのは面白いもので、機械的においしさとかサービスの質だけを天秤にかけて決定をしている訳ではありません。
「たまたまその人に会ったから」
というのは、大きな行動のきっかけになるものです。
実際にあなたも、たまたま会った人が働いているお店に同じような理由で行ったことがあるのではないでしょうか?
知っている人の方が申し込んでくれる
ということはつまり、あなたのサービスの質を上げたりしなくても、
『自分に会ったことがある人』
もしくは、
『自分のことを知っている人』
を増やすことができれば、あなたのサービスに申し込んでくれる人は増えるということになります。
あなたのことを全く知らない人を集客するよりも、あなたのことを知っている人を集客する方が断然簡単だからです。
知らない人が周りに100人いて、その中から自分のサービスに興味のある人に手を挙げてもらうよりも・・・
知っている人が周りに100人いて、その中から自分のサービスに興味のある人に手を挙げてもらう方ができそうな感じがしますよね。
自分のことを知っている人を増やせばいい
このことを踏まえると、できるだけ人と会う接点を増やし、自分のことを知っている人を増やすというのは有効なマーケティング戦略になります。
特に、ビジネスの立ち上げの時には使えますね。
知っている人に友達を集めてもらい興味を持ちやすい内容でミニセミナーを行ったり、ビジネスオーナーの集まりに参加してみたり、趣味を通じて人の輪を広げていったり・・・
草の根活動的な面はありますが、地味に成果が出やすい方法です。
特に、FPのサービスというのは対象となる人が広いので有効ですよ。
この方法は、
『放って置いても自動的に集客ができる仕組み』
という優雅なものではありませんが、やる価値はあります。
事務所で椅子に座っているだけでは、何も変化は起きません。
『自分のことを知っている人』
を増やすためにどんな行動ができるかを考え、実行をしていきましょう。