うーん、、、
ダメだこれは・・・
全然ダメ。
これじゃお客さん来ないでしょ。。
そう思う広告が、昨日自宅の
ポストの中に入っていました。
正直、こういった”ダメな”広告は
何度も何度も目にするのですが、、
今回のはダメな広告の典型例なので
シェアをしようと思います。
ダメな広告
それはどんな広告かというと、
とある近所の美容室のものです。
大きさはハガキと同じで、
真ん中に折り目がある
4ページのものです。
表紙には、おしゃれな
茶色の木目の背景の上に、、
『私たちはお客様の一人一人に
誠実に向き合ってまいります』
というキャッチコピーが、
ちっちゃーーな文字で書いてあります。
目をこらさないと読めないレベルです。
そして、オシャレなロゴが片隅に
ちょこんと掲載されています。
そして、表面をめくって中の
見開き2ページを見てみると、、
『お客様の声にもっと耳を傾け
高い技術と安心をお届けするサロンへ』
『心も美しくなれる安らぎの
ひとときをご提供します』
という言葉と、
カット、カラー、パーマの
料金表が書かれています。
裏面には、各メニューが20%オフ
になるクーポンがありました。
よくある広告
たぶん、これは”よくある”
タイプの広告だと思います。
あなたも、同じような広告を
目にしたことがあるでしょう。
しかし、、、
果たしてこの広告は、
『この美容室に行きたい!』
と思わせる広告になっているでしょうか?
・・・なっていないですよね。
僕の住んでるマンションの
ポストの下にあるゴミ箱には、
既にこのチラシが何枚も捨ててありました。
なぜそうなっているかというと、
この広告は“基本"ができておらず、
ダメな要素が満載だからです。。
どんな所がダメな要素かというと・・・
理念を先行させてしまう
まず確認をしておきたいのは、
広告というのは、
『紙の上のセールスマン』
だということです。
『行動を起こしてもらう』
ことが広告の目的です。
お金が余ってる大企業がやる
ようなイメージ広告は別ですが、
スモールビジネスではこれは絶対です。
ちょっと想像してみて下さい。
道を歩いている人に、
『私たちはお客様の一人一人に
誠実に向き合ってまいります』
と口答で伝えたら、
どんな反応をするでしょうか?
きっと、無視をされて終わりですよね。
そんなんじゃ、
『美容室に来てもらう』
という目的を達成できる
はずはありません。
誰が言っても同じような聞こえの
良い言葉じゃ人は動きません。
自分の理念ではなくて、
お客さんにとってのメリットを
訴求しなければいけないのです。
理念を伝えるのは、サービスを
提供した後でも問題ないはずですし、
そちらの方が順番的に合っています。
USPがない
次にダメなのは、お客さんがメリットを
感じることが書かれていない点です。
このチラシを受け取って感じるのは、
『よくある美容室』
だということだけです。
特徴がありません。
数ある選択肢の中でから
選んでもらおうと思ったら、
『なぜ数ある選択肢の中で、
あなたを選ばなければいけないのか?』
という質問に答えなければいけません。
いわゆる、USPですね。
例えば、、、
・この美容室でしかできない
髪に優しい最新のパーマがかけられる
・来店すると一般販売されて
いないトリートメントをプレゼント
このような選ばれる理由が必要です。
同じ業界では、『10分1000円カット』
のQBハウスは大ヒットしましたね。
これは、USPの力によるものです。
『美術作品』だと勘違いする
恐らく、この広告を作ったのは
『デザイナー』でしょう。
実際、この広告は見栄えがよく、
誰が見ても”おしゃれ”な
ものになっています。
デザイナーは広告を美術作品だと
捉えている場合が多いです。
良いデザインができれば、
それで満足してしまうのです。
そういう人に広告を任せていたら、
いつまでたっても売上げには繋がりません。
基本ができていないと・・・
今挙げたようなことは、
広告作成の『基本』です。
しかし、こういった基本が
できていない広告がほとんどです。
これができていないと、コストに
対するリターンが低くなるので、
お金が無駄になってしまいます。
『無知は高くつく』
ということですね。
これは、FPにも同じことが言えます。
基本を押さえずに、耳障りの
よい言葉だけを並び立てた広告を
作ってしまったらお金が無駄になります。
成果もそんなに出ないでしょう。
"人の振り見て我が振り直せ"
という言葉がありますが、
こういった広告を見たら、
『自分はこうなってはいけない』
と注意するようにしましょう。