つくばのカフェより
執筆者:石塚 駿平
明日からGW4連休ですね。
僕は、この時期を避けて旅行をしようと思って、先週末に旅行に行ってきました。
行ってきたのは、岩手県の安比高原という、スキー場で有名な所です。
政府が定める『高付加価値旅行者の誘客に向けて集中的な支援等を行うモデル観光地』に選ばれている地域で、最近は外国人も増えてきているみたいですね。
現地の不動産や観光の状況を見ながら、観光を楽しんできました。
道路の両脇に身長の何倍もの雪が積もっている、アスピーテラインという観光道路をドライブしたり(黒部立山のやつしか知らなかったのですが、他にもあるんですね)、秘境の温泉に立ち寄ったりして、面白い体験ができました。
それと、イノシシや熊も見ました。
日本で熊を見たのは、もしかすると初めてかもしれません。
今は使われていないスキー場のリフト付近にいたのですが、人里に近いところにもいるんですね・・・
遠目で見たのですが、なかなか大きかったです。
ホテル開発の歴史を知る体験
宿泊は昔ながらのペンションと、スキー場近くのホテルに滞在しました。
どちらも良かったのですが、個人的にはスキー場の近くにあったホテルでの体験が印象に残っています。
どんな体験だったかというと、ライブラリーのような所に安比高原開発の歴史が書かれているパネルが複数設置してあったのです。
そのパネルには、ホテルを建築した建築家がどんな人物で、建設時にどんな苦労や反対があったのかや、ホテルの図面にどんな想いを載せたのかなどが、ストーリー形式で語られていました。
ストーリーになっていたので読みやすく、それを読み終わった後はなんというか、安比高原に対する愛着というか、感慨深い気持ちが芽生えたような気持ちになったのです。
ストーリーを知れば感じ方が変わる
例えば、野球選手を応援するにしても、その選手がどんな人かを知らない状態よりも、故郷はどこで、甲子園でこんな活躍をして、怪我などの困難を乗り越えて、などその人についての詳しい情報やストーリーを知っていた方が、想いがこもりますよね。
それと同じような感じで、宿泊している場所についても、その土地のストーリーを知っていたい方がなんだか宿泊をしていて楽しいですよね。
ちなみに、安比高原はリクルートの創業者が開発をして、デザイナー・建築家である亀倉雄策氏がホテルを全面的にデザインしたそうです。
僕は世代ではないので調べて初めて知ったのですが、バブルの時には『APPI』と書かれたウサギのステッカーを車に貼るのが流行ったらしいですね。
そのウサギのロゴのデザインをしたのも同じ亀倉雄策氏だそうです。
ストーリーはあなたの価値を高める
話が少し逸れましたが、重要なポイントは、
『人は、その物や人にまつわるストーリーを知っていた方が、より高い価値を感じる』
ということです。
別の言葉で言うと、ファンになりやすくなります。
ストーリーを知っていた方が、より愛着が湧きますし、高いお金を払ったり、人に紹介をするという行動が起こりやすくなるのは間違いありません。
ということは、この力を使わない手はないですよね。
例えば、あなたがFPになるきっかけの出来事だったり、ライフプランの重要性を感じたエピソード、今のサービスを提供するに至ったストーリー。
こういったものを語ることができるのであれば、やらない手はありません。
もし顧客があなたのストーリーを知らないなら・・・
同じライフプランを作るにしても、
『ライフプランは大事ですよ』
という言葉で伝えるよりも、
『私はお金が足りないんじゃないかと不安で仕方なかったのですが、ライフプランと出会って人生が大きく変わりました。貯めるべきお金や、使っても良いお金がわかり、家族の思い出を作る為に出費ができるようになって、今までギクシャクしていた家族関係も良くなったんです。』
というようなストーリーを伝えた方が、ワクワクしますし高い価値を感じるものです。
こんな風に、あなたが提供しているサービスや、あなた自身に関するストーリーを語ることができれば、独自性が出て差別化にもなりますし、FPビジネスにとって大きなプラスになります。
しかも、語るのはタダです。
もしあなたに、顧客に語ることができるストーリーがあり、それをまだ顧客が知らないであれば・・・
そこには大きなチャンスがあります。
ストーリーの力は本当に強いので、ぜひ積極的に活用していきたいですね。