大統領が逃げた国の話

今から約1年半ほど前、僕は妻とマダガスカルにいました。

マダガスカルは、アフリカ大陸の南東にある大きな島国で、個性的な動物やバオバブの木が有名です。

僕は妻と世界旅行をしている時に、ぜひバオバブの木と横っ飛びをするベローシファカという猿を見たいと思ってマダガスカルに行ったのです。

希望通り、奇妙な形をした巨大なバオバブがたくさんあるバオバブ街道で夕焼けの景色を楽しんだり、イメージ通りの横っ飛びを披露するベローシファカにも出会えました。

途中でツアーの車が故障して、アニメみたいに煙がモクモク出てきて、

「これ、爆発するんじゃないの!?」

と思ったのも良い思い出です。

それと驚きだったのは、マダガスカルは地域的にはアフリカなのですが、祖先はマレーシアのあたりから船でやってきた人だということです。

アウトリガーカヌーという、側面に安定性を増すための補助がついたカヌーで、海流に乗ってはるばるマレーシアからアフリカまで行ったという事実には驚きました。

確かに、マダガスカルの人は身長が低く、僕達がイメージするような大柄のアフリカ人という感じではありませんでした。

実際に行ってみないと、わからないことも多いものです。

海外の政治の話は面白い

また、実際に現地で見聞きしてみないとわからないものとして、

『その国の政治事情』

というのがあると思っています。

海外旅行のガイドブックには、政治の話は出さない方が良いということがよく書かれてたりしますが、僕はそこをズケズケと聞いていきたいタイプです。

現地の人の話を聞くのが、とても面白いからです。

日本にいると自国の政治の悪口しか聞こえてこないのですが、他国の政治事情と比べることで見えてくることもたくさんあります。

なので、マダガスカルの政治事情を現地のツアーガイドに聞いたりしていたのですが、やはり日本の政治はだいぶマシなんじゃないかと感じさせる話を聞くことができました。

公約を守らなかった大統領

マダガスカルの主要輸出産物の1つに、バニラがあります。

アイスクリーム屋さんで、"マダガスカルバニラ"という記載を見ることがありますよね。

マダガスカルでは貴重な収入源になっているようで、前回の政権交代の時に、新しい大統領が

「バニラの買い取り価格をもっと上げて国民を豊かにする」

ということを掲げて当選したそうです。

話を聞いた限り、政府が国内のバニラを買い取って、外国に販売をしている構造になっているようです。

しかし、その大統領は当選した後、

「将来的に買取価格を上げる為に、今はすこし買取価格を安くする必要がある」

ということを言い始め、買取価格を下げました。

その後もズルズルと下げていき、2分の1、3分の1と急激に下がっていったそうです。

荒れた政治の行く果て

日本でも米の値段が下がっていっていますが、それとは比べ物にならないような値段の変動です。

当然国民は大きな不満を持っているそうで、僕が

「そんなに政治がめちゃくちゃで大丈夫なのか?」

と聞くと、

「いや、ダメだ。クーデターを起こすしかない。」

と断言していました。

これが1年半ほど前の話なのですが、この記事を書いている2日前に、とあるニュースが目に飛び込んできました。

実際に起こったクーデター

『マダガスカルの大統領が出国 Z世代主導の反政府デモに軍が同調』

というものです。

若い世代がデモを起こし、軍もそれに加わって大統領が国外に逃げたようです。

クーデターが起こったのですね。

実際にその国に訪れて、政治の内情を知った身からすると、なかなか印象に残るニュースでした。

このような話を聞くと、日本の政治というのは相対的に安定していると感じますよね。

FPが信頼性を獲得する方法

ここから一気にFPの話に切り替えますが、日本では世間的に

『年金はもらえない、社会保険料は上がる、政府は何もしてくれない』

というような論調が結構存在していますよね。

でも、実際はしっかりと事実を把握して紐解いていけば、国がやっていることも全然悪くはなく、むしろちゃんと国民のことを考えている部分も多いことがわかるはずです。

こういったことを、なんとなくの世間のイメージではなく、事実に基づいて整理をしてあげるだけでも、

『自分が今まで知らなかった世界を教えてくれる専門家』

というポジションを獲得することができ、それが信頼に繋がっていきます。

マダガスカルのような国を対比で出さなくても良いですが、個人的には日本という国は国民の生活を守る為にできることをちゃんとやっている国だと思います。

それをしっかりと事実を以て伝え、顧客の頭の中にある常識を破る。

それができれば、顧客との強固な信頼関係を作ることができ、それがフィーを頂ける基盤になるはずです。

『常識を破る』

という話し方を意識すると、これは実現できますのでぜひ取り入れてみて下さい。

P.S.

国が用意してくれている制度を活用し、20万を超えるコンサルフィーを頂くことができている実例はこちらです。

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石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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