事務所に1本の電話が鳴りました。
「私○○出版の○○と申します。
御社のホームページを拝見し
お電話させていただきました。
弊社は出版社なのですが、
FPの本の出版について
ご提案させていただきたいです!」
との内容を事務員の方が
伝えてくれました。
これを受けての第一感想は、
「お、マジで!?本の出版依頼!?
いやー、自分もあの有名なFPの
○○さんみたいに書店に本が
並ぶのかなー。
印税とか入ってくるのかなー♪
(ワクワク)」
と浮かれっぷり全開のお手本の
ような感じになりました。
そして3分間、自分の中の
脳内コンピュータがいろんな
思考を巡らせて答えを導く・・・
「んなわけあるかーーーい!」
営業電話に要注意!
その瞬間、パッと答えが出ました。
あ、これは100%営業電話だなって。
どうでもいいことなのですが
私は一時期本気で本屋さんを
やろうと思ったくらいの本好きで、
流通や出版業界の利益構造などを
なぜか詳しく知っています。
逆の立場(売り手)で考えたら、
知名度もないし、
世間一般のニーズも乏しいFPの
本を出してもビジネスになるわけ
ないとまずハッとします。
この瞬間、この電話相手が、
どこで収益を生み出そうと
しているのか考えたときに
自費出版だと結論付きました。
そしてネットで
“○○出版 自費出版”
とググったら1ページに、
“自費出版 トラブル”
・・・・・チーン。
「ハイ、かいさーん!」
うん、これって
年利24%のファンドがあるから
一口乗らない?
って言われて、マジでっ!?
答えるのと同等な話だなあと
思ったわけです。
試しに
“年利24% ファンド”
でググったら
1ページに、
“海外ファンド詐欺”
と、きました。(笑)
浮かれて折り返し電話しなくて
ホントよかったー!って感じです。
開業時に多いワナ
出版系だけではなく、
ネット系や動画作成系の勧誘も
最近多いと聞きます。
「あなたを取材したい!」
これも良く知らない相手だと、
たいていただの営業電話ですね。
実際私も何度か事務所に
勧誘の電話がありました。
電話を取ってくる人がとても
優秀で、詐欺とはいいませんが、
怪しい系のやつは、
「なんか怪しかったですー。
試しにネットで調べたら、
やっぱりトラブル多い会社
みたいなので折り返ししなくて
いいと思いますよー」
って、伝えてくれます。
ネット系に関して、
PPC(Pay Per Click)広告※なんかは
実際に代行会社に払っている
費用がどういうふうに運用されて
いるかは完全にブラックボックスで
開業当初の資金力の少ない時に
依頼先を間違えるといきなり
ジョーカーになってしまいます。
※PPC広告とは、Googleなどの
クリック課金型広告のことです。
私は最近PPC広告運用を外注に
出したのですが、
石塚さんからは気を付けたほうが
いいし監視した方がいいですよと
アドバイスをもらいました。
そのおかげで、
「原価(粗利)はいくらか?」
「運用レポートを出して」
「費用対効果が悪い場合はすぐやめる」
と指示できたことで想像以上の結果を
出してくれています。
結果的に、かなりきちんとした会社
だったのですが厳しく言って
すみませんでしたって感じです。
石塚さんは運用者にプレッシャーを
与えることが大事ですと
言っていたのでその通りにやったら
うまくいったわけです。
さすがです。
言われっぱなしはダメなんでしょ!?
FPであるみなさんは、
無知であることに対して、
言われたままに調べもせずに
やってはいけません!
と、お客さんに力強くアドバイスを
日ごろしていますよね。
私もそうです。
しかしネット集客とか、出版とか
自分で良く分からないことになると
とたんにこういった消費者と
同じ行動をとってしまいがちな
自分自身に気づくものです。
ネット業界を良く知る人では、
いまどきこんなやり方で
依頼してくる人なんかいるかよ!
出版業界では、
こんなやり方で本を出したいなんて
やついるかよ!
って感じなんでしょうけど、
たくさんいますよ(汗)
だから商売になるんですね。
そう考えたときに、
我々FPのように知識がある人は、
世間一般から見れば、
超少数派であることに気づきます。
つまり暴利の商品を売ることも
できてしまいますが、
そうではなくて社会の利益にために
立ち上がる必要を再確認できたわけです。
言われっぱなしは一番の損失です。
自分がそうなっている場合ではなく、
救いに行かなければ・・ですね!