『ウチは地域性が違うから』←これってホント?

石塚駿平

日本だと、住宅購入というのは

『人生で一番大きな買い物』

と言われていますよね。

この言葉は普段生活していても
よく耳にするので、

『当たり前のこと』

だと思っていました。

しかし・・・

この認識はいつも正しい訳ではない
ということに気付く出来事がありました。

それは、カナダの人と話していた時のことです。

何となく会話の流れで住宅の話になったので、

『住宅購入は人生で一番大きな買い物だから』

と話していたら、

『なんで?』

と聞かれたのです。

日本では住宅購入が一番大きな
買い物と言われている理由を説明したら、

『カナダでは住宅ローンを使って
家を買っても、その家を売却して
ローンの返済にあてることができる。

そして、住宅ローンはそのままで
新しい家を買えるからみんなそうしてる』

ということを話してくれました。

日本だけの常識

住宅ローンはそのままで家を
買い替えることができるので、
住宅購入を日本のように

『人生で一番大きな買い物』

という風には考えないようです。

日本では一回家を買ったらそこに
住み続けるのが普通という話を
したら少し驚いていました。。

この違いがあったら、ライフプランや
住宅購入に関するアドバイスも日本とは
かなり違ったものになりますよね。

違った感覚が必要ですし、
日本の常識が通用しないと思います。

アメリカのノウハウは使えるの?

ここでちょっと、別の話をさせて下さい。

この前、マーケティングを勉強している
若い方とお話をする機会がありました。

その人は、仕事でコピーライティングを
使うので、周りの人にお勧めの本を
聞いて勉強をしていたようです。

その中で僕はこんな質問を受けました。

『何人かはアメリカの人が書いた
本を薦めてくれたんですけど、
これって意味あるんですかね?

アメリカで通用しても、ここは
日本だからあんまり意味ないと
思うんですが・・・』

と、こんな質問です。

この考えというのは、
結論から言うと間違っています。

なぜなら、コピーライティングの根本は

『人間の感情』

の扱い方にあるからです。

人間であれば、みな同じように
感情を持っていますよね?

日本人は嫌なことがあったら悲しむけど、
アメリカ人は嫌なことがあっても悲しまない。

なんてことはありません。

人間であれば同じように喜怒哀楽を持っています。

ものを欲しいと思う感情も一緒です。

だから、

『アメリカのものだから日本で使えない』

ということはないのです。

もちろん、細かい言い回しや欧米っぽい
ノリは使えないかもしれません。

しかし、コアになる部分は同じなので、
そこを学べば大いに活用ができます。

この2つの違いは?

さて、、、

ここまでで、2つの話をしました。

1つは、国の違いでやり方が
完全に変わってしまうという例。

もう1つは、国が変わっても
問題なく活用ができる例です。

この2つの違いは、なぜ生まれているのでしょうか?

あなたはわかりますか??

この違いの理由というのは、
根本にあるものが

『制度』

なのか、

『人間の感情』

なのかという違いです。

根本にあるのが制度の違いならば、
やり方を変えなければいけません。

しかし、根本にあるのが人間の
感情なら、同じやり方が通用します。

日本国内でも同じ

今回は違う国という観点で
説明をしましたが、これは
日本国内でも同じことが言えます。

よく、

『ウチの地域は違うから、
そのやり方は通用しない』

ということを言う人がいますが、
その考えが間違っている場合も多々あります。

制度の違いが根本にある場合は、
違う地域だと通用しないこともありますが・・・

人間の感情が根本にある場合は、
日本全国どこでも通用します。

この違いを理解していないと、

『私の県は○○だから〜』

と、見当違いの意見を持ってしまう
ことになってしまいがちです。

なので、地域性の違いがあると
考えられる場合は、

“何が根本にあるのか?"

ということを考える必要があるのです。

何でもかんでも地域で違う訳ではないので、
ぜひこの考え方は押さえておいて下さいね。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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