逃げるから苦しくなるのだ

自宅オフィスより
執筆者:中西雅司

  

「苦しいから逃げるのではない。

逃げるから苦しくなるのだ。」

ウィリアム・ジェームズ(心理学者、アメリカ)

これ、おっしゃる通りとしか言えませんよね。

私の心にもグサグサきます。

ちょうど、今、私は、ご飯を作った後のお皿洗いを、後回しにして逃げている状態だからです。

でも、逃げずにすぐやる!は簡単じゃない

・・・

お皿洗いを終えてきました。

とてもすっきりした気持ちです。

さて、、、

お皿洗いというのは日常の話ではありますが、FPの事業をやっていても、「逃げたくなること」ってたくさんありますよね。

特に、自分が

・苦手なこと

・はじめてやること

・楽しくなさそうなこと

・時間がかかりそうなこと

・苦手な人と一緒にやること

などは、逃げて後回しにしてしまいがち。

ですが、逃げてしまうと、どんどん苦しくなるんですよね。。。

なので、

「思い立ったとき、気づいたときに、すぐやる」

というのが、一番心理的負担は軽いはずです。

ですが、、、そんなに簡単な話ではありませんよね。

では、どうすればいいか。

「やったことがない仕事」から逃げずに済む方法

例えば、あなたが、はじめて書くテーマで、企業から執筆の仕事を依頼されたとします。

私は、こういう「やったことがない仕事」は、結構後回しにしたくなるのですが、あなたはどうですか?

もし、こういう「やったことがない仕事」に

・なかなか取り組めない

・後回しにしてしまう

・逃げてしまう

のなら、オススメの方法があります。

それは、一番最初に、「最後の仕事」をすることです。

どういうことか。

最初に最後の仕事をするとは?

例えば、今回のように、依頼をされて執筆する場合、ざっくり言えば、

1調べる

2執筆する

3執筆したものを確認する

4依頼主に完成したものを送る

といった流れになるかと思います。

通常は、1から順番にやっていくと思いますが、そこから逃げたくなってしまう場合は、

「最初に4をやる」

というのがオススメ。

具体的には、依頼主に完成した記事を送るメールを最初に書いてしまうということです。

例えば、「◯◯様 ご依頼いただきましたテーマの記事を作成しましたので、お送りします。3000文字程度の記事になりましたが、もう少し短いほうが良い、長いほうが良いなどありましたら対応しますので、ご連絡ください。よろしくお願いします。」などです。

もちろん、メールを送ることはせず、作るだけ。

内容もだいたいでいいです。

ですが、これをやるだけで、不思議なことに、1~3に取組むイメージが少し湧いてきて、行動が進みやすくなります。

なぜか。

最初にメールを作ると、行動が進む理由(3つ)

これによって行動が進む理由は、色々とありますが、3つご紹介します。

1つ目として、「ツァイガルニク効果」というものがあります。

この効果は、「達成できたことよりも、達成できなかったことや中断したもののほうが記憶に残る」というものです。

最初にメールという一部を作ることで、仕事全体が中断した状態となるため、「続きの作業をやりたくなる気持ちにつながる」という理論です。

そして、2つ目として、「不明確さが解消されること」があります。

やったことがない仕事から、不安な気持ちで逃げたくなってしまうのは、不明確なことが多いから。

メールを出すという最後のステップとその内容が明確になることで、その間のステップが少しずつクリアになり、不明確さが軽減していきます。

最後3つ目として、

「メールを書くことで、早い段階で1つ達成感が得られる」

という点があります。

達成感があると、次の行動のモチベーションにもつながりやすくなりますよね。

私は、困ったらこの方法を使って、何度も窮地を乗り越えてきていますので、オススメです!

苦しい気持ちはどんどん減らそう

いかがでしたでしょうか。

このやり方が合う人合わない人いるかもしれませんが、あなたの苦しさが少しでも減るように、何かのヒントになれば嬉しいです。

これからもあなたの活躍を心から応援しています。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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