回答:セミナーはやったほうがいいの?

中西雅司

「先輩FPにセミナー開催を勧められて
やってみたけど、セミナー講師に慣れて
いないので、うまくできません」

先日、あるFPの方からこんな
お悩み相談をいただきました。

「セミナーはやったほうがいいよ」

というアドバイスをもらって、
実際やってみたけど、
なかなかうまくいかない・・・

そんなことってありますよね。

私も独立当初はセミナーを何度か
やってみたものの、

集客はうまくいかないし、
やっとのことでお客さんを集めても、
なんかしっくりこない。

個別相談にも繋がらない・・・

なんてことはよくありました。

今日は、そんなお悩みがある
あなたに、

「セミナーはそもそもやるべきなのかどうか」

についてお伝えしたいと思います。

もしあなたが、セミナーの開催に
ついてのお悩みがあるのなら、
お役に立つはずです。

セミナーはやったほうがいいのか?

FPはセミナーはやらないといけないのでしょうか。

最初に、結論から言うと、

「やったほうがいい人が多いが、
やらなくてもいい人もいる。」

です。

なぜなら、もしどうしてもセミナーが
苦手でできないのなら、
他で代替が可能だからです。

実際、セミナーを一切やっていない
けれども、十分な収入を得ている
FPはたくさんいます。

とはいえ、セミナーをやることによる
メリットもありますので、

セミナーはそもそも何のために
やるのかを理解した上で、

「やったほうがいい」

と判断をされるのであれば、
苦手でもやってみてください。

では、セミナーの開催目的・メリットは
何なのでしょうか?

セミナーを実施する目的

見込客の方に対して、
セミナーを実施する目的・メリットとして、
よくあるのは大きく3つあります。

1つ目はブランディングです。

セミナーでは先生という立ち位置に
なることができますので、

セミナーをやっているという事実だけで、

「この人はすごい人だ」

という風に感じてもらいやすくなります。

さらに、セミナーを実施の事実を
ホームページやSNSなどに掲載すると、
よりその効果が大きくなります。

2つ目は、個別相談へのハードルを
下げる目的です。

お客様にとっては、会ったことも
ない人にいきなり問合せをして、

1対1で会うのは、抵抗がある
ケースが多いです。

しかし、セミナーという1対多の場を
一旦挟むことによって、

「お客様が気軽に参加できるようになる」

という効果があります。

3つ目は、1つ目とやや重なりますが、
セミナーという場は、「教える⇒教わる」
という関係を作ることができる場です。

そのため、セミナーを開催することに
よって、その後の個別相談が
とても楽になります。

通常、成約率も高まりやすくなります。

営業マンと顧客といったような、
「売る⇒売られる」という関係に
ならなくて済むからです。

大きくはこの3つがセミナーの
開催目的・メリットになります。

実際、これらのメリットはとても
大きいです。

なので、やったほうがいい人のほうが
一般的には多くなります。

でも、それでも、やっぱりセミナーは、
集客もする必要がありますし、

セミナーのコンテンツも作る必要があります。

苦手な人にとっては、話をする
練習などもしないといけませんし、
何よりも緊張しますよね。

そういう方はどう考えればよいでしょうか?

やりたいけど、できない人は?

ここまで読んで、

「メリットが大きそうなので、セミナーは
やってみたい。でも、やっぱり苦手・・・」

と考える方は以下の3点を参考にしてみて
ください。

1点目は、開催回数は頻繁で
なくてもいいという点です。

私はFPとして動いていた時は、
年2回のセミナーで、1年以上の
お客様を集めてしまっていました。

1回の集客人数やそこからの
個別相談に繋げる率、顧客単価を
高めることが

できれば、回数自体は少なくて
済ませることができるからです。

2点目は、

「内容を毎回変得る必要はないこと」

です。

毎回毎回、内容(コンテンツ)を変える
のって、人によっては、大変ですよね。

私のクライアントのFPの中には、
あっという間に作れてしまう人もいて
尊敬するのですが、

コンテンツ作りに相当時間が
かかってしまう人もいます。

私もそうです。

札幌でお会いしたFPの方も
同じことをおっしゃっていました。

そういう方は、

「毎回同じ内容をやればいい」

のです。

しかも、そのほうが、
毎回レベルアップを続けられます。

しかも、個別相談につなげる率を
高めるためのブラッシュアップも
可能になります。

3点目は、セミナー自体は別に
下手でも大丈夫ということです。

個別相談につなげるための、
セミナーの内容の構成方法さえ学べば、

講師スキル(話し方や声など)は
たいしたことなくても、何ら問題はありません。

私自身も下手な方ですが、そのことと、
個別相談につながるかどうかは
全く別の問題です。

セミナーは必ず目的を定める

今日は、

「セミナーをやるべきなのかどうか」

の判断に役に立つ情報をお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。

もしセミナー開催をする場合は、
しっかりと開催目的を定めることが
大切です。

その目的次第で、セミナーの実施方法は
変わってくるはずですので。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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