この前、とあるセミナーに
行ったときの話をしましょう。
渋谷で開催された補助金・助成金に
関するセミナーだったのですが、、
そこそこ大きな企業が主催していたので、
いわゆる”普通”の感じのセミナー
だろうな思っていました。
高いビルの会場で、いかにも講師っぽい人が
卒なくこなすようなセミナーです。
そして、実際にセミナーはそんな感じでした。
内容もまあ想像した通りで、
聞きたい内容が聞けたので
そこそこ満足です。
(補助金に関しては、知っておいて
損はないと思います。手続きは面倒
そうですが、メリットのある人は多いはずです。)
しかし、このセミナーでは、
自分でもちょっと『不思議だな』と
思うことがありました。
それはどのようなものかというと、
『セミナー講師ではなく、運営
スタッフの人に対して好印象を持った』
というものです。
しかも、その人とは僕は一言も
会話を交わしていません。
それなのに、一生懸命話してくれた
講師よりも良い印象を持ったのです。
それは、一体なぜでしょうか?
好印象を持った理由
その理由はと言うと・・・
セミナーって、会場や料金の案内とか、
開催が近くなるとメールが来たりしますよね。
そのメールがその運営スタッフの
人から送られてきたのですが、、
そのメールの中に、その人の
詳細なプロフィールが書いてあったのです。
そして、そのプロフィールの中には、
・茨城県出身であること
・高校でテニスをやっていたこと
が書いてありました。
(他にも色々と書いてありましたが、
その内容は忘れました。。)
これ、自分と一緒なんですよね。
僕も出身は茨城県で、
高校ではテニスをやっていました。
なので、このプロフィールを見た瞬間、
なんだか他人に思えなくなったんですよ。。
そういうことがあって、別に会場で
楽しく話をした訳でもないのに、
講師の方より好印象を持ったのです。
共通点のパワー
僕はこのセミナー以外でも、
初対面の人に強い親近感を
感じたことがよくあります。
例えば、、、
・東京で会った社長が同じ
土浦市出身で、学校も近かった
・たまたま名刺交換した人が
同じ大学のサークルの先輩だった
・全然関係ないと思っていた人と
共通の友人がいることに気付いた
こういうことに気付いた時は、
一気に距離が縮まった気がします。
こういうのって、あなたも
経験したことありますよね。
同じ地方の出身だったり、、
趣味が一緒だったり、、
犬を飼っていたり、、
車が好きだったり、、
大学が一緒だったり、、
このような”共通点”を見つけると、
一気に親近感が沸くはずです。
全く面識がなくても、
誕生日が同じ有名人に勝手に
親近感を持ったりもしますしね。。
共通点で仕事が決まる
それでは、この話を日常生活ではなく
ビジネスの視点で考えてみましょう。
仕事を依頼する時でも、
『その人の印象はどうか?』
という感覚で決まることは
よくあることですよね。
聞いた話では、
『出身の小学校が一緒だったから』
という理由で、家を建てる
所を選んだということもあるそうです。
意外とこういう何てことない
事情で仕事が決まることもあるので、
上手く活用していきたい所です。
この力をどう活用するか?
では、一体どのようにこの
親近感を活用できるのでしょうか?
その方法としては、
とてもオーソドックスですが
『プロフィール情報を詳細に出す』
ということがまず挙げられます。
ホームページのプロフィールにしろ、
セミナーの最初の自己紹介にしろ、
なるべく多くの情報を開示するのです。
そうすることで、見る人が共通点を
発見してくれる可能は高くなります。
出身校とか趣味を書くだけで
成約の可能性が上がるんだったら、
書かない理由はありませんよね。
こういうことを言うと、
『先生という立場でやりたいから、
そういった個人情報は積極的に
出さない方がいいんじゃないか?』
と言う人がいますが、
それは間違いです。
先生という立場を取るとしても、
詳細なプロフィールの開示は
プラスに働きます。
もう一つの活用法
そして、もう一つの活用法と
して挙げられるのは、
『お客様の声を書いてくれた
人のプロフィールを公開する』
というものです。
どういうことかと言うと・・・
例えば、あなたのサービスを受けた
さいたま市で教職員をしている
柴田さんという人がいたとします。
柴田さんはサービスに満足し、
お客様の声を書いて
くれることになりました。
そして、その声をホームページ等に
掲載した時に、それを見た人が
・同じ居住地
・同じ職業
の人だったら、そうでない場合と
比べて強い関心を持って見てくれます。
『自分と同じような人がその
サービスを受けてどうなったのか?』
というのは、強い興味を持つものです。
自分とかけ離れた人より、
自分と同じ境遇の人の話の方が
参考になりますからね。
このように、自分自身ではなく、
『自分のお客さんとの
共通点を感じてもらう』
という方法もあるのです。
・・・
『共通点を感じてもらうようにする』
というのは、一見するとビジネス的では
ないですが、上手く機能するテクニックです。
どうやったら共通点を
発見してもらいやすくなるのか?
ぜひあなたも、考えてみて下さい。