つくばの自宅から
「うわぁ、めんどくさい・・・」
と、妻がため息をつきながら肩を落としていました。
「何があったの?」
と聞くと、
「仕事で使っていたカレンダー予約システムのサービスが終了するから、新しい予約システムを探してホームページに入れなきゃいけないの」
とのこと。
妻は心理カウンセリングの仕事をしているのですが、その予約をカレンダーシステムを入れて行っています。
完璧ではないけど、少額で使えるシステムを使っていたので、このサービス終了のお知らせにはがっかりしたみたいです。
この話を聞いたとき、妻に同情するとともにある考えが頭をよぎりました。
サービス終了の裏にある理由
その考えというのは、
『きっと、AIの発展でそのサービスに未来はないと悟ったんだな』
ということです。
今は、AIで色んなものが作れますよね。
画像や動画も作れるようになってきますし、プログラミングの知識がなくてもシステムやアプリを開発できるサービスも出てきました。
無料のチャットGPTでも、計算をこなすプログラムを作ることは容易です。
今さっき、
『投資金額と年利を入力して"計算する"ボタンを押すと、1年目〜30年目までのリターンが表示されるものをHTMLで作って』
とチャットGPTに投げて出てきたものを、そっくりそのままページに貼り付けたらこんなページができました。
https://fprise.com/page-10243/
誰でもアプリを作れる時代が来る
デザインとかは全くいじっていないのですが、プログラミングのことがわからない素人が1分も掛からずにこれを実現できるのは驚くべきことです。
もっと複雑な計算式を作ることも、きっと簡単だと思います。
これからもっと技術が発達していったら、自前で予約システムを作るくらいすぐできてしまうのかもしれません。
それを悟って、妻が使っていたカレンダー予約システムは、サービスを終了させたのではないかと思います。
僕も色々とこの方面では情報収集をしているのですが、
『家族の中だけで使うクローズドなSNSアプリを作る』
ということや、
『テニススクールの独自の予約システムを作る』
ということをAIに話すだけでパパっと完了させるデモンストレーションを見たことがあります。
自分の思いつきで、便利やシステムやアプリを作ることができる時代が目前まで迫っているということですね。
FP専用のアプリも作れる
この事実を踏まえると、
『自分の顧客専用のアプリ』
を作ることができるようになりそうですね。
面談の予約や、動画の配信、情報提供、各種連絡などをアプリ内で完結させ、顧客との関係を強固に保つ。
そんなアプリを、自分用に使いやすいようにカスタマイズしながら作ることが可能になるかもしれません。
そうなったら、色々とできることが増えて面白そうだと思いませんか?
技術の発展が浮き彫りにするもの
一方で、こういった技術が発展してくると浮き彫りになってくるものがあります。
それは、
『コンテンツ力』
の重要性です。
仮に、非常に便利で使いやすいアプリができて、顧客とのコミュニケーションが取りやすくなったとしましょう。
そうなったとき、おそらく他のFPも同じようなことができるようになっているでしょう。
その場合、技術の便利さで優劣がつくことはありません。
そうではなくて、そのFPがどんな人なのか?本当に有益な情報を発信してくれる人なのか?
という部分で優劣がつくようになるはずです。
正しい方向性を持って努力をしよう
つまりは、いくらAI技術が発展して便利になったとしても、それだけでFPビジネスが成功するという訳ではないということです。
むしろ、技術の発展というのはあなたのコンテンツ力や、人間力というものの重要性を浮き彫りにする方向に進んでいるとも言えます。
チャットGPTでブログ記事が書ける!と喜んだ人は多いと思いますが、ハードルが低すぎるゆえに他の人も同じことをやり、結局チャットGPTで作ったような記事は見向きもされない、という状態はすでに起こっています。
やっぱり、最終的には人なのかな、と感じますね。
AIなどの技術の発展をウォッチしていくのは面白いですが、本質を見失わずに自分の力を高め続けていくということが、やはり成功の王道なのは間違いありません。
その方向で、一緒に努力をしていきましょう。
僕も頑張ります。