つくばの自宅から
執筆者:石塚 駿平
最近、すごい思うんですけど・・・
ショート動画って、誤情報が多くありませんか?
Youtubeやインスタグラム、tiktokなど、動画のSNSでは短い尺のショート動画が流行っていてどんどん数が増えているのですが、
「え、これ明らかに間違った情報だよね?」
というのが明らかに多い気がします。
最近見た内容で言うと、
『マイナ免許証に切り替えるとゴールド免許割引がなくなるから注意!』
というものがありました。
本当か?と思って調べてみたら、全然そんなことはなく、誤った情報だということが確認できました。
でも、その動画は数百万回再生されているんですよね・・・
真偽を確かめずに、鵜呑みにしてしまう人はものすごい多いんじゃないでしょうか?
SNSの構造が引き起こす問題
同じような誤情報は、ショート動画には溢れています。
特に、政治関連の情報は嘘が多い印象がありますね。
お金に関する情報も間違ったものがあり、昨日話したFPの方も、明らかにこれはおかしいよね?という情報があったということを話していました。
問題なのは、
『正しい情報をちゃんと伝える』
よりも、
『間違った情報でも、衝撃的な内容を伝える』
方が動画が拡散しやすいということです。
SNSというのはこういった性質があり、最近はAI技術で簡単にそれっぽい動画を誰もが作れるようになってきたので、誤情報が広がるようになってきたのでしょう。
検閲がないから偽情報が広がる
誰もが発信者になれるというのはSNSの良い所ですが、従来のメディアにはあった検閲機能がないことで、偽情報も広がってしまうのがネックですね。
こういった偽情報が多いのと、脳の報酬系を刺激して中毒になりそうな動画ばっかりアップされているので、意図的にショート動画は見ないようにするようになりました。
ちなみにですが、最近は子ども向けの動画も中毒性があるように作られており(場面切り替えやカラフルな映像が多い)、こどもがはまってしまうと、動画を見たくて癇癪を起こしたり、絵本などに興味を持てなくなってしまうようです。
実際にそうなってしまったこどもの動画を見たのですが、小さい子供を持つ親としては、本当に気をつけないといけないと思いました。
FPの視点で見たら?
SNSにこのような誤った情報が広がるというのは、FPの目線で見たらどうでしょうか?
個人的には、プラスになる部分があるのではないかと思います。
SNS上に嘘の情報を含め色々な情報が溢れていると、
『もう、何がなんだかよくわからない・・・』
という状態になってしまう可能性があります。
人は情報が多すぎると、脳をシャットアウトしますからね。
そんな状態の人には、
『信頼できる1つの情報源がある』
ということが魅力的に映るようになります。
ノイズに惑わされることなく正しい情報を取得できるようになるからです。
FPとしての存在価値を伝える
ということは、自分がその
『信頼できる情報源』
になることができれば、強い信頼関係を作り、お金を払ってもらえるような存在になることができる、ということになりますよね。
そういった存在になる為には、SNSで流れている情報を自分でもキャッチし、その状況を正しく把握した上で、
「SNSではこういった情報が溢れていますが、全部を信じてしまうのは危険です。」
ということをしっかり伝える。
そして、刺激的だけれど薄っぺらいSNSのような情報ではなく、より個別具体的であり、体系的にまとめられた深い知識や知恵を提供できることを示す。
それができれば、FPとしての存在価値を明確に伝えることができるはずです。
FPの持つ価値は時代と共に変わる
FPの持つ価値というのは、時代の流れとともに移り変わるものです。
そして、YoutubeなどのSNSの広がりによって、FPの持つ価値というのは今まさに現在進行形で変わってきていると感じます。
大事なのは、その流れをしっかりと理解した上で、自分の持つ価値を伝える手段を持つこと。
それができれば、SNSにお金の情報が溢れる状況の中でも選ばれるFPになることができるはずです。
ぜひ、誤情報を含めて色々な情報で溢れる状況の中、自分が提供できる価値は何なのか?ということを考えてみてください。