完璧ではないサービスを売ろう

ゴールデンウィークが終わりましたね。

最近は、私は、少しずつ色んな所に行く機会が戻ってきましたが、あなたはいかがでしょうか?

先日も、渋谷で、オーケストラのコンサートに行ってきました。

まだまだ、感染予防などの対策は必要ではありますが、

満席に近い状態で、周りの皆さんとても楽しそうでした。

「そろそろ元の状態に戻って欲しいな」と改めて感じた次第です。

さて、そのコンサート会場でのことです。

入口で大量のリーフレットが入った袋を受け取り、中に入ります。

開演まで40分ほど時間がありましたので、リーフレットを順番に見ていた所、

FPのビジネスにも活かせそうな、興味深いものがたくさんありました。

今日はそのうちの1つをご紹介します。

S席からD席まで

オーケストラなどを行うコンサート会場は、一般的に、良い席から順番に、

「S席→A席→B席・・・」

という形で分類をされています。

私が興味深く見ていたリーフレットは、

「新国立劇場」

で開催されるオペラに関するものでした。

その公演においては、S席の27,500円から始まり、

A席22,000円、B席、C席、D席まで座席がありました。

少しずつ価格が下がっていき、D席は5,500円です。

そして、特に興味深いのは、さらにその下のランクの席です。

◯だけの席

それは、「Z席」というものです。

「E席」ではなくて「Z席」というのは、あえてそうしているのだと思いましたが、

この席は、

・ステージが見えづらい席

あるいは、

・ステージが全く見えない席(音だけ聞こえる席)

なのだそうです。

価格は格安で、1,650円。

確かに、

「安いなら、音だけでも良い」

という人もいそうだと思いました。

あるいは、

「オペラにそんなに詳しくなくて、まずはお試しで行ってみたい」

という人も、興味を持つきっかけになりそうだと思いました。

これにより、顧客層が広がっていきそうですよね。

音だけ席の考え方を活かす

この「音だけ席」のような考え方は、FPビジネスにおいても、様々な場面で、活かすことができます。

つまり、

「一部が不十分でも売れる・価値がある」

ということです。

この考え方の活かし方はたくさんありますが、1つの例としては、

「古いセミナー動画を、安く販売すること」

があります。

「最新の情報は反映されていないけど、一度お試しで、古いけど安いものから買ってみよう」

という人が出てくる場合があります。

ヒアリングなしのライフプラン

あるいは、アイデアとしては、こんな活かし方もあります。

例えば、ライフプランの作成を50,000円で実施をしている場合。

通常、ライフプランを作成する場合は、ヒアリングをしてから作ることが多いと思います。

でも、お客様がヒアリングシートを事前に書いてきてくれたら、少し楽ですよね。

なので、

・通常のライフプラン作成:50,000円

・ライフプラン作成(当日ヒアリングなし):30,000円

などのような料金構成も考えることができそうです。

ただ、完全にヒアリングなしは難しいと思うので、少しは当日のヒアリングもするのだと思いますが。

完璧ではないものも価値がある

というわけで、今日のメルマガはここまでとしたいと思います。

他にも色々と活かし方はありますので、ぜひ考えてみてください。

お客様は、完璧なものばかりを求めているわけではありません。

FPのあなたにとっては、価値がないものであっても、お客様にとっては、価値があるものはたくさんあります。

お客様の反応や求めているものを日々確認しながら、それに合ったサービスを提供していってください。

これからもあなたの活躍を心から応援しています。

独立系FPのビジネスを、これからも楽しくやっていきましょう!

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

関連記事