これ、私のことですか?

石塚駿平

"27歳、30歳まであと3年

「とりあえず3年」

の3年が過ぎました"

ネットを見ていたら、こんな
バナー広告が目に入ってきました。

それを見た時、

「お、これは自分向けのものだな」

と感じて思わずクリックしてしまいました。

なかなか良い広告ですね・・・

なぜなら、、、

僕は今27歳だからです。

このバナー広告は転職サイトの
広告だったので僕はドンピシャ
の見込み客ではありませんが・・・

もし転職を考えていたら、
確実にこのサイトはチェック
していたと思います。

実際、この歳で転職を考える
人は多そうですからね。。

転職業界は、広告費にお金をかける業界です。

薬剤師の転職サイトのリスティング
広告では、なんと1クリックだけで
1000円、2000円もかかる時もあるそうです。

1クリックを獲得するのにそんなに
お金がかかるのは衝撃ですよね。

そういった業界の広告は、
参考になることがよくあります。

今回僕が目にした広告は、

「しっかりとターゲットを明確にし、
そのターゲットに合わせたメッセージ」

を作ることができていますよね。

これは、非常に質が高い広告と言えます。

そして、これは僕がたまたま
27歳向けの広告を見た訳ではありません。

この広告は、”狙って”27歳の人に
向けて配信されていた広告です。

どういうことか?

そのカラクリを説明していきましょう。

ターゲットを指定できる

今、グーグルアドワーズや、
フェイスブック広告などの
リスティング広告では、

「年齢を指定して広告を出す」

という機能があります。

その機能を使うと、

「27歳の人にのみ広告を出す」

ということができる訳ですね。

27歳の人に対して、

「27歳」

というキーワードを入れた
広告を出せば、僕が反応したように
相手に”刺さる"広告を作ることができます。

テクノロジーの進化ですね。

また、子供の有無や性別でも
指定をすることができます。

なので、例えば

「小学校に入る前の子供がいる母親」

向けに広告を出すということも可能です。

ここを狙い撃ちできると
効果的な広告になりそうですよね。

「独身で30歳以上の人に
結婚相談所の広告を出す」

というのも可能です。

余計なお世話かもしれませんが。。

このように、

「ターゲットの属性を言い当てるメッセージ」

というのは、とても高い効果を期待できます。

それを見た人が、

「あ、これ私のことだ」

と思って興味を持ってくれるからですね。

顧客情報に合わせたメッセージ作り

そして、この話は広告に
限ったことではありません。

他の状況でも使うことができます。

例えば、既存客にメッセージを送る場合。

一度面談をしたことがあれば、
いろんな情報を得ることができますよね。

・年齢
・性別
・誕生日
・住んでいる場所
・子供の有無
・子供の年齢
・親の状況
・興味があること

などなど。

意識的に情報を取得すれば、
もっと詳細な情報も得ることが可能です。

初回の面談シートみたいな
ものを用意すると簡単ですね。

そして、そのようにして
得た情報を元にして
メッセージを発信するのです。

ポイントは、

「これはみんなに向けられた
ものじゃなくて自分の為のものだ!」

と思ってもらうことですね。

言い当てれば言い当てるほど…

あなたが相手の詳細な情報を
言い当てれば言い当てるほど、
メッセージの強さは強くなります。

例えば・・・

小学校に入学する前のお子さんを
持つ親に対するメッセージ

「これから小学校に入学する
お子さんを持つ親としては、
これからの教育費が心配ですよね?」

あと少しで定年を迎える方へのメッセージ

「定年が目の前に迫ってくると、
老後の資金は大丈夫かどうかが
気になってきますよね。」

こういう風に、

「これ、私のことだ!」

と思ってもらえるように、
顧客情報をグループ分けして
メッセージを作ると、

『全員に向けたメッセージ』

よりもはるかに高い反応が出ます。

あなたの発するメッセージが、
受け取り側の状況を言い当てれば
言い当てるほど、反応率は上がるのです。

これは、とても簡単にも
関わらず大きな効果があるので、
ぜひ覚えておいてくださいね。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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