リスク取ってる?

昆知宏

“本を読む時は、
初めから終わりへと読む。

ビジネスの経営はそれとは逆だ。

終わりから初めて、
そこへ到達するためにできる
限りのことをするのだ。“

『プロフェッショナルマネジャー
ハロルド・ジェニーン著』

最近読んだ本からの引用です。

突然ですがあなたのビジネスは
うまくいっていますか?

もしうまくいってないとか、
イマイチやりがいを感じられない
ということでれば、

それはどこを目指しているかが
不明確であるからかもしれません。

起業したっての時は、
とにかく成功してやる!

という意気込みで、
リスクを取ってどんどん挑戦を
していきます。

安定を捨て独立したほどですから、
自らのパフォーマンスの限界値をも
凌駕していけることでしょう。

この時期は短期的なビジョンを
目標設定できることにより、

モチベーションの管理は
比較的容易です。

例え収入が低くても、
まだ始めたばかりと納得できるし、

利益1,000万円以上にしたい!
など数値上での明確なゴールが
あるからです。

ここを到達ライン1としましょう。

到達ライン1は難しくない

このように最初の目標到達については、

先述のように心理的にもそれほど
追い込まれることなくできるため
難易度はそれほど高くありません。

全くのゼロベーススタート
でも達成できる可能性が高いです。

例えば、2~3年スパンで
仮に事業利益1,000万円という
到達ライン1の達成を目指すなら、

FPライズが行っているセミナーの
どれかに出て、

余計なことは考えずにその方法を
反復していけば達成することができます。

直近では宮田さんの
セミナーもありますよね。

FPの成功ノウハウは
既にある程度確立しています。

なのであなたが好きな分野に狙いを
定めて成功者のコピーを確実に
実践していけば良いのです。

到達ライン2

さて、問題の本質はここからです。

最初の目標を達成したあとに
陥りがちなよくある症状です。

それは“目標レス”です。

売上目標を短期間で達成した場合、
次の目標を見失います。

FPビジネスは倍々ゲームで
売り上げを増やしていくことは
現実的ではありません。

はじめはそれでいいかもですが
売上金額にモチベーションを
依存すると近い将来、
気持ちが破たんします。

同時にキャッシュが潤沢に
なってくるとそれを守ろうと
保守的な気持ちにシフトします。

その結果、リスクをとっても
投資(広告宣伝費等)が低くなり、
集客の推進力も落ちてしまいます。

ニュースでも企業の内部留保が
上がっていると言われるように

経営者マインドで考えると、
留保したくなる気持ちも分かりますが、

我々のようなスモールビジネスが
その方向に舵を切ると
一気に集客が尽きてしまいます。

事業という船に現金を貯めすぎると、
過積載で沈んでしまいます。

その現金で集客するための
燃料費に投資することや、

何よりも最大のエンジンとなる
あなた自身の、“理念”“ビジョン”
を整備していかなければなりません。

あなたのゴールはどこですか?

このようにビジネスを
ゴールから考えていくと、

最終的には“お金”ではなくて
あなたの精神に由来することになります。

“お金”だけをゴールとした
ビジネス設計は容易ですが、

そこだけしか考えないと、
そこで詰まってしまします。

したがってはじめから、
あなたはFPビジネスに
何を求めているのか?

あなたの精神の原動力は、
何になるのか?

ここを考えていくことが、
成功の秘訣になります。

ゼロベースでこれから
スタートできる方は、

ここをしっかり考えてから
スタートすると後々とっても
楽です。

もしあなたが既にビジネスを
スタートさせて行き詰っていたら、

ビジネスで成しえたい
(成し得たかった)

ビジョンを呼び起こすことで、
これからの行動プランが明確になるはず。

リスクを取らずに守りに入ったら、
そこで試合終了です。

最後に反復です。

“本を読む時は、
初めから終わりへと読む。

ビジネスの経営はそれとは逆だ。

終わりから初めて、
そこへ到達するためにできる
限りのことをするのだ。“

『プロフェッショナルマネジャー
ハロルド・ジェニーン著』

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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