FPの仕事は、アドバイスをすることではない

自宅のオフィスより
執筆者:中西雅司
    

「この世の中は持ちつ持たれつ、人と人との共同生活によって、仕事が成り立っている。暮らしが成り立っている。

この共同生活を円滑に進めるためには、いろいろの心くばりが必要だけれども、なかでも大事なことは、おたがいにまわりの人の長所と欠点とを、素直な心でよく理解しておくということである。

そしてその長所を、できるかぎり発揮させてあげるように、またその短所をできるかぎり補ってあげるように、暖かい心で最善の心くばりをするということである。」(道をひらく 松下幸之助 株式会社PHP研究所 2025年改訂版 P62より)

どんな人でも、長所と短所がありますよね。

それをお互いに認識し、長所ができるかぎり発揮されるように行動すること。

これは会社においても家庭においてもとても大事なことだと思います。

FPとお客さんの関係も同様

そして、このことは、

「FPとお客さんとの関係」

においても、とても大事なことではないかと思います。

なぜなら、お客さんも人によってさまざまな長所・短所があるからです。

・数字を見るのが得意な人もいれば、数字を見るだけで疲れてしまう人もいる。

・コツコツ行動を積み重ねられる人もいれば、なかなか一歩を踏み出せない人もいる。

・自分で調べて理解するのが得意な人もいれば、誰かに伴走してもらわないと続かない人もいます。

このように様々な、長所・短所があるので、一律のアドバイスだと、できるできないがどうしても発生します。

FPコンサルの大事なスタンス

なので、FPコンサルにおいては、

「それぞれのお客さんができる方法を一緒に考える」

というスタンスがとても大事ではないかと思います。

せっかく良いアドバイスをしても、お客さんが実行に移すことができなければ、価値を得られずに終わってしまうからです。

ヒアリングの際の工夫

ですので、例えば、ヒアリングの中で、

「あなたの苦手なことはどんなことですか?」

といった、短所を把握する質問を入れるというのも、1つの選択肢だと思います。

こういった内容を聞いておくことで、お客さんの特性に合わせたサポートをしやすくなるからです。

他にも、

・どんな時に後回しにしたくなりますか?

といった質問や、

・どんな仕事が得意ですか?

・どんなときに、早く行動したくなりますか?

といった質問なども有効かもしれません。

FPの仕事は、アドバイスをすることではなく、お客さんに価値を与えることです。

そのために、今日の話が、少しでも参考になればうれしいです。

これからも、あなたの活躍を心から応援しています。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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