執筆者:昆 知宏
先日、新幹線で東京へ行ってきました。目的はメルマガでも告知があった、FPライズ主催の「継続率96% 年会費制FPビジネス収録会」に参加するためです。
独立系FPとして保険を売らず、フィーだけで活動されている講師の谷崎さんの話は大変勉強になりました。参加者のうち半分は開業して間もない方々でした。
FPとして成功する秘訣は、自分が目指すスタイルと同系統のFPを見つけ、独立して早い段階でコンタクトを取ることだと思います。谷崎さんのセミナーは個人的には非常に再現性が高いと感じました。
この収録会をまとめた教材の発売が予定されているので、気になる方はぜひご覧ください。
売れっ子FPの共通点
今回講師をしていただいた谷崎さんも例外ではなく、これまで成功しているFPの方々には共通点があります。それは、「難しい言葉を使わない」ということです。
分かりやすい言葉を使うだけでなく、何か別のものに例えて話をするのが上手です。
例えば、谷崎さんは家計の貯金箱の話をする際に、短期的・中期的・長期的に使うお金の例え話をしていました。
短期的なお金とは、銀行預金に入っていていつでも使える現金のこと。流動性資産とも言います。中期的なお金とは、教育資金など、ある程度先ですが使う時期が決まっているお金。長期的なお金とは、老後資金など、使う時期がはっきり決まっていないものの将来のために蓄えているお金のことを私たちFPではいいますよね。
あなたはこれらのお金を説明する時にどんな言葉を選びますか?「短期的資金」や「流動性資産」などの専門用語を使っていませんか?
イメージしやすい言葉を使うこと
谷崎さんは、短期的資金を「まな板」、中期的資金を「冷蔵庫」、長期的資金を「冷凍庫」に例えていました。お金をお肉に例えると、すぐに使うものはまな板、すぐに使わないものは冷蔵庫や冷凍庫に入れるという例え話です。
今の時代、お金を生ものに例えれば、使わないでまな板に置いておくとどんどん腐ってしまう(価値が減ってしまう)というのも言い得て妙だと思いました。
人気FPのお話を聞くと、一般の方がイメージしやすいたとえ話が上手です。私たちにとって当たり前の言葉や知識も、一般の方には当たり前ではありません。分かりやすく話しすぎるくらいがちょうど良いと意識しておくと良いでしょう。
分かりやすく話すことを習慣化しよう
例えば、日銀が間もなく利上げするかもしれない話を記事にするとします。私もついつい「日銀が利上げ」という言葉を使ってしまいますが、この言葉も他に変換する余地が十分にあります。
私たちにとってはそれ以上でもそれ以下でもない表現なのでついそのまま使ってしまいがちですが、噛み砕いて分かりやすく伝えることが必要です。
また、ブログ記事などで話がややこしくなったり、数字が多く登場する場面では、そのままテキスト化するのは避けた方が良いでしょう。読み手がついていけません。
こういった場合は、分かりやすい表現に変換できないかを考え、さらに図解化、グラフ化することが大切です。グラフィカルに表現するだけで同じ内容が何倍にも伝わります。
面倒かもしれませんが、集客段階で「この人の話は難しそうだな」と思われては終わりです。文章を書くときも対面で話すときも、相手の気持ちに立って伝わりやすい方法を考えてみてください。売れっ子FPは必ずこれができています。