つくばの自宅より
執筆者:石塚駿平
今週のはじめ、自宅の郵便受けに気になるものが入っていました。
はがきサイズの茶封筒に、会社の住所と宛名が手書きで書いてあります。
切手も貼ってあって、一見すると手紙のようでした。
手紙というのはほとんど受け取ることはないので、もちろん捨てずに中身をすぐに見てみることに。
茶封筒を開けると、白い便箋にこれまた手書きで文章が書かれています。
『株式会社FPライズ 石塚駿平様
突然のお手紙、大変失礼いたします。
もし今、貴社の営業職の生産性を引き上げたいと少しでもお感じになられていることがあれば、2分でお読み頂ける長さに収まるように書かせて頂きますので、大変僭越ですが少しだけこのお手紙に目を通して頂けないでしょうか?』
つまりは会社向けへのDMで、自分は当てはまらないのでターゲットからは外れていましたが、この手書きの手紙には驚きました。
FPの集客にも応用できるものだと思ったので、今回はこの手書きDMの話をしていきたいと思います。
手書きはなんといっても読まれる
まず、何と言っても手書きの手紙というのは読まれます。
これが、きれいに印刷された売り込みDMだったらすぐに捨ててしまったでしょう。
でも、自分宛てに書かれた手紙を無慈悲に捨てる人なんていないですよね。
さらに、手書きの手紙を読む機会というのは今の時代ほとんどないので、強烈に印象に残ります。
もしターゲットがしっかりと合っていれば、かなり真剣に読んでくれるのは間違いありません。
その結果、普通のDMと比べるとはるかに高い反応率を取ることができるでしょう。
FPができる活用方法
なので、手紙調にしたDMを出すというのは、成果が出る可能性のある集客方法になります。
では、FPの場合はどのような形で活用ができるのか?ということですが・・・
まず最初に挙げられるシチュエーションとしては、何かしら新しいことを始める際に既存顧客にDMを送るというものです。
例えば、これは月曜日のメルマガを書いてくれている昆さんと一緒にやった方法なのですが、独立時に『こんな想いでFP事務所を開業をしたので、もしよかったら相談に来てください』というお手紙を送りました。
既に繋がりのある人たちに送ったので多くの反響が来て、反応率にすると30%にもなりました。
独立するというイベントの他にも、新しいサービスを始めたり、セミナーを開催するときにもこの方法は使えると思います。
法人の開拓にも効果的
そして、もう1つ考えられるのは法人の新規開拓です。
法人の場合、調べれば住所や法人代表者の名前、事業内容など色々なことがわかりますよね。
しかし、大体のDMや広告メールというのは、
『その他大勢の会社にも当てはまるような内容』
になっており、パーソナライズされていません。
そんな中、
『自分の会社のことをしっかりとわかっている手紙』
が届いたらどうでしょうか?
会社の住所はもちろん、代表者の名前も手書きで、自社の事業についても理解している。
そんな内容が書いてたら、きっと真剣に読んでくれるでしょう。
そして、その手紙の中の提案が魅力的なものであれば、実際に連絡をするというアクションに繋がる可能性も十分にあると思います。
成果が出る手紙の構成
構成としては、封筒の裏表に手書きで住所や名前を書いた上で、
・冒頭になぜ手紙を送ったのかの理由
・会社の事業内容への理解を示す文章や、どのような経緯で手紙を送ることになったのかを書く
・自分の提供するサービス内容と、それが相手にとってどんな利益に繋がるのかを書く
・具体的にどんな提案ができるのか、具体的に書く
・どんなアクション起こしてもらいたいのかを具体的に書く
こういった形で作っていけば、反応が出てくるかもしれません。
この方法は、自分の時間と労力がかかる分、お金がほとんどかかりません。
法人の場合は、多くの場合で広告にお金がかかるので、ほぼ無料でできる数少ない方法かもしれませんね。
セミナーに集客してもいいですし、個別相談に持ち込んでもいいですし、可能性は大いにあると思います。
手書きのDMというのは面倒ですが、その分効果が出る可能性が高い方法なので、時間がある場合は検討してみるのも良いと思います。
もしかしたら、ものすごいリターンを叩き出すかもしれません。