あなたのことが好きだから

石塚駿平

FPとして仕事をする以上、
お客さんには、

『払ってもらったお金以上の価値』

を提供する必要があります。

なぜなら、お客さんはFPに
ムダなお金を払いたいと
思っている訳ではないからです。

お金を払い、それ以上のリターンが
なければお客さんは納得してくれません。

例えば、顧問契約で月に5,000円を
もらっているのなら、毎月それを
上回る金銭的な価値を提供する必要があります。

これは、FPとして仕事をする以上、
常に考え続けなければいけないことです。

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

って、思うじゃないですか??

でも、この考えっていうのは、
実は正しくありません。

もちろん、

『払ってもらったお金以上の価値を提供する』

というのは、確実にやるべきことです。

これができていないとビジネス
としてどうかと思いますし、、、

サービスを喜んで受けてもらう
為にも必要になってきます。

しかしながら・・・

“それだけが全て"

ではないのです。

金銭的なリターンだけではない

FPの人と話していると、

『払ってもらったお金 v.s.
提供できる価値(リターン)』

だけを見てしまっている
人がたまにいるような気がします。

「払ったお金以上のリターンを
返さないと絶対にお客さんは満足しない」

と考えている人ですね。

でも・・・

よく考えてみて下さい。

あなたが何かにお金を払う時って、
本当に

『払ってもらったお金 v.s.
提供できる価値(リターン)』

だけで全てを判断していますか?

お金を払う別の理由

きっと、していないですよね。

それだけではなく、

・何となく心地いいかどうか
・相手のことが好きかどうか
・お金を払ってあげたいと思うか

など、様々な要素をひっくるめて
総合的に判断しているはずです。

それと同じように、
お客さんがFPを選ぶ時も

『払ってもらったお金 v.s.
提供できる価値(リターン)』

だけで全てを判断することはありません。

これは、自分がサービス提供者側に
立つと見えなくなってしまいがちな事実です。

価値を感じる要素

FPにお金を払う時には、
そのリターンだけではなく

・自分の持っている問題に
共感してくれるかどうか

・その人と一緒にいて
“気付き"が得られるかどうか

・楽しさや心地よさを
感じることができるか

・自分の目標や夢の実現を
手伝ってくれそうかどうか

・自分のことを気にかけて
くれているかどうか

などなど、このような

『人と人との繋がり』

のようなものもお客さんは
考慮に入れるものです。

あなた自身の価値

つまり、何が言いたいかというと、
あなたがお客さんと良い関係を
築くことができていれば、

『あなたと一緒にいること』

それ自体に価値を感じてくれる
ようになるということです。

これは、

『払ってもらったお金 v.s.
提供できる価値(リターン)』

という構図しか考えていないと
察知することができません。

でも、実際にこの価値は存在しています。

みんな、あなたが提供している
価値(リターン)ではない部分に
価値を感じてくれているものなのです。

あなたが好きだからお金を払う

"お客さんに返せる金銭的な
リターン以外にも自分の
価値が存在している"

ということを意識してみると、
何だか楽になるような気がしませんか?

ポイントとしては、ちょっと
自意識過剰なくらいが丁度
いいんじゃないかと思います。

極端な話、

「俺(私)のこと好きだから
喜んでお金を払ってくれるんでしょ^^」

という感じですね。

「自分はそんな存在じゃない!」

と今あなたが思ったとしても、
そんなことはないですからね。

多かれ少なかれ、こういった価値は
あなたにも必ず存在しています。

お客様の声をもらったりしてみると、
はっきりと言葉になって出てきたりしますしね。

自分の価値を認めてみては?

払ってもらったお金以上の
価値を提供するというのは
とても大事なことです。

でも、それ以外の部分、
つまりあなた自身にも価値が
あると考えてみると、、、

切羽詰まった感じではなく、
良い気分で仕事ができそうですよね。

もしあなたがこの考えに同意
してくれるのなら・・・

自分の持っている価値というものを、
全力で認めてあげてみて下さい。

そうしてあげるだけで、
自分の心がフワッと軽くなるはずです。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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