招かれざるお客様

昆知宏

「電話がありました。」

事務員さんからの着信連絡。

もらった伝言メモは、

「お金について相談したい。」

これだけ。

いつもだったら、

「これから家を建てるので相談にのってほしい。」

「このまま家づくりを進めても大丈夫なので知りたい。」

住宅FPである私の事務所には、
ほぼこういった相談しか来ません。

今回はちょっと志向が違そうだなあ・・・

と思いながら、
指定の連絡先に電話をしてみる。

トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・

10コールくらいかけて、
出ないかなあと思って切ろうとしたら、

「はい」

と何だかすごく低く小さな声。

(嫌な予感がする)

「お電話ありがとうございます。
新潟住まいのお金相談室の昆です!」

「・・・。はい?」

(あれ?もしかして番号間違えたかな?)

「すみません、先ほどお電話いただいた○○ではなかったですか?」

「・・・。ああ。」

(なんか会話が進みそうもないぞ)

「今回どのような経緯で弊社をお知りになりましたか?」

「・・・。わかんない。」

(わかんないって・・・)

「・・・。ホームページ等ご覧になりましたか?」

「うん。あー。たぶん見たかもしれねっス。

ちゅーか見たわ。

ちゅーか、おれの話聞いてほしいんっスけど、

借金があってアパート借りられねんスよ。

親父に相談してもダメで、
不動産屋にも相談しても
ダメでどうすればいいんっスかー。

いろいろやってみたんっすけど、
カードの借金もたくさんあって、

すぐ返す気もあんまりねえっすよ。ハハハー

でもおたくみたいな人だったら
なんとかできるんでしょ?

とりあえず相談行っていいッスか?」

こんな感じで一方的に5分ほどお話になられた。

あなたならどうする?

私は、

「弊社はこれから住宅を
購入される方の相談をメイン
でしておりそこが得意分野です。

○○さんのご期待には答えられないと思います。」

と回答しました。

すると、

「あーそうなんっスか。

でもなんとかならねっスか。

なんとかしてくれねっスか。」

と食い下がる。

「申し訳ございません。

これから住宅を購入される方の相談を
私は仕事としています。」

とこのようなやり取りを繰り返す。

そしたら突然・・・

「ふざけんな!もういい!」

とおキレになられる。

私も嫌な気分になったと同時に
ちょっとホッとしました。

これで電話が終わったからです。

お客さんを選ぶことは超重要

今回の例は極めて極端なケースです。

今月はもう1件お断りしたお客さんがいました。

私の事務所は予約制なのですが、
飛び込みで事務所に来られ、

「無料で相談できるところだけ教えてください。」

という方でした。

その時私は外出していたので、
頂いた電話番号に連絡し経緯を聞きました。

話を聞いてみると、

「友達がFPをもっていてその人に、
いろいろやってもらっています。

基本的にはその人とやるつもり
なんですが、 無料で教えてくれる
ところだけ聞いておいた方がいいと
思ったので教えてください。」

とのこと。

なんだそれ?と思いつつも、

「既にお友達からライフプラン作ってもらってますか?」

と聞くと

「はい。作ってもらいました。」

と回答。

「基本的に私も同じことをします。

最初に個人情報をお聞きしたり、

私がどういう人物かを見て頂くような相談は無料ですが、

具体的な問題解決は無料ではできません。」

と言うと、

「そうですか・・・。」

とここで間髪入れずに、

「○○さんのお知り合いのFPの方を、
信頼していけばそれで大丈夫だと思います」

「そうですよね。ありがとうございました。」

という感じで終了。

忙しい割に収入がついてこない

私もそうなのですが、
基本的に1人ですべての業務をこなす場合

仕事の取捨選択が売り上げを左右します。

あなたにも経験ありませんか?

すごく一生懸命したのに、
時間ばかり取られ収益に繋がらなかったこと。

それはお客さんが悪いのではなく、
残念ながら自分自身に原因があります。

私たちはFPサービスという“価値”を提供しています。

その“価値”に対価を支払って
くれない方とは付き合うべきではありません。

“断る”ことができずにズルズル
いってしまってはダメなのです。

お客さんを選ぶことは悪いことではない

なんかお客さんを選んでしまうのは
悪いような気がする・・・

私もはじめはそうでした。

しかし住宅業界は別名
クレーム産業とも言われるように、

お互いの意思が明確にあってない方の
コンサルティングに入ってしまうと、

結果は重いものになります。

不本意なクレームを頂くこともあるでしょう。

一方で、

お互いの意思がしっかり通じ
合った方にコンサルティングを
することができればこれ以上に
やりがいを感じる仕事もありません。

あなたのメンタルが健全になれば、
あなたの本当の理想とするお客さんを
よりハッピーにすることができます。

そしてそのプラスのサイクルは、
どんどんどんどん廻っていきます。

あなたもあなたのお客さんもみんな幸せになれるのです。

そう、だからこそお客さんは選ぶべき。
断る勇気をしっかり持つことが大事。

私はこう思いますが、
あなたはどう思いますか?

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この記事を書いた人

昆知宏

新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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