深夜2時。
何やら騒がしい音で目が覚める。
寝ぼけ眼なので最初はよくわからなかったが、どうやら口論のようだ。
言い争いをしている声が、部屋の中まではっきり聞こえる。
先に起きてしまった彼女に何が起こっているのか聞くと、
「男と女が外で言い争いの喧嘩してる。
さっき女が男の顔をひっぱたいて、その後すぐに男がやりかえした・・・」
とのこと。
さらに、その2時間後・・・
また人の声で目が覚めた。
何が起こっているのか聞いてみると、今度は隣の部屋から口論が聞こえる。
彼女は深夜2時から4時までうるさくて寝られなかったらしく、隣の部屋のドアまで近寄って状況を伺おうとした。
ドアから漂ってきた匂いは・・・
そして、やはり激しい喧嘩をしていることがわかったのと・・・
なんと、ドアの近くからマリファナの匂いがしたらしい。
(ちなみに、マリファナは臭い。カナダにいると嫌でも匂い嗅ぐことになるのでみんなどんな匂いかは知ってる)
今住んでいるアパートは、部屋の中ではタバコを吸うのは禁止で、もちろんマリファナも禁止。
合法化されたとはいえ、どこでも吸っていい訳ではない。
それに、アパートのルールでは10時以降に騒いではならず、違反したら住民は警察を呼んでもいいことになっている。
しびれを切らした彼女は、警察に電話をしてその騒がしい住人の部屋に来てもらうことにした。
マッチョポリス登場
警察が来た。
ガタイのいいマッチョな警官で、いかにも北米のポリスっぽい。
アパートの部屋の前には呼び鈴がないので、直接ゴンゴンゴンとノックするしかない。
警察は、その騒がしい隣人の部屋のドアをその太い腕でノックをした。
と思ったら・・・
何を間違えたか、反対側の部屋のドアをノックしてしまった!
時は深夜4時。
アパートの壁は薄いのでめちゃくちゃ音が響く。
絶対起きる。超迷惑。
音からして、斜め向かいに住んでいるスコットさんの部屋だったと思う。
申し訳ないスコットさん。
問題の隣人は結局・・・
何はともあれ、その後はちゃんと正しい部屋をノックしてもらったけれど、結果報告はないのでそのまま寝て朝を迎えることに。
・・・
とまあ、こんなことがありました。
欧米感がすごいですね。
その後は、自分たちの部屋のオーナーに事の顛末を報告し、一旦は落ち着きました。
その隣人は前にも金曜日の夜にパーティをして音楽を爆音でかけ、ヒップホップ系の重低音サウンドがこっちの部屋まで響いてきたり・・・
車の中で大量のタバコやマリファナを吸っていたりと、怖い感じではありました。
見た目はなんというか、ラテン系のラッパーを一回り小さくした感じの20代前半の若者です。
間違いなくパーティーピーポーですね。
そのパーティピーポーですが、その数日後に大家さんから連絡があり、なんとアパートを追い出されることが決まりました!
引っ越してきたのは去年の12月なのですが、既に何回も警告を食らっていたらしく今回のがトドメの一撃だったようです。
我がカナダの住まいに平和が戻ることを願います。
当たり前の価値
この一事件を経験して思い知ったのは、
「訳のわからない隣人が住んでいないって平和だな〜」
ということです。
・・・当たり前のことですよね。
でも、当たり前のことと言うのは、価値があったとしても気付かなければ何も感じないものです。。
これは、ビジネスにも通じる所があります。
意外なことに価値を感じる顧客
とあるFPが、お客さんに
「サービスを受けてどんな所が良かったですか?」
を聞いた時、帰ってきた答えとして
「ネット証券の口座の開き方とかの手続きの仕方をを教えてもらえて良かったです」
というものが意外に多かったそうです。
「え、そこ!?そんなのできるの当たり前じゃん!?」
と思いますよね。
でも、当たり前でない人にはそれが”価値"になります。
当たり前だけど価値のあること、伝えてますか?
こういった当たり前のことは、当たり前過ぎて普通のFPはお客さんには伝えません。
でも、伝えないと伝わる価値は0ですよね。
伝えることで初めて、
「あ、それやって欲しい!」
と価値を感じてくれます。
あなたは、当たり前だけど顧客が価値を感じるもの、伝え忘れていませんか?
もし伝え忘れていたら、伝えることを忘れないでくださいね。
ちなみに、お客さんに直接「どんな所が良かったですか?」と聞くと、そのヒントが得られるかもしれませんよ。