キレイな広告v.s.汚い広告

石塚駿平

キレイな広告と汚い広告。

『反応を取る』という目的を
達成するには、どちらが良いと思いますか?

・・・

この前、とあるメルマガを見ていたら、
面白い企画がありました。

その企画とは、

「全く同じ文章を使い、一方のチラシは手書き、
もう一方のチラシはパソコン文字で反応率をテストする」

というものです。

パソコンのキレイな文字と、
手書きで書いたちょっと汚い文字では
一体どっちが多くの反応を取れるかを実験したのです。

そして、その結果はどうなったかというと、
手書きのチラシの方が圧倒的に高い反応が出ました。

反応率にすると、4倍もの違いがあったそうです。

かっこよくないCM

また、僕が最近気になっているCMが1つあります。

それは、ある司法書士事務所のCMです。

※予め言っておくと、ここではあくまで
”広告の話”をします。提供しているサービスや
評判などは度外視して考えて行きますね。

そのCMはこちらです。

http://www.e-shihoushoshi.com/top/media_cm.html

結構たくさんCMをやっているので、
見た事がある人もいると思います。

このCM、見てもらえればわかると思いますが、
ぜんっぜんキレイではないですよね。

背景もない。俳優も女優もキャラクターも出ない。

ただ画面の文字を淡々と読み上げるだけ。

これは、いわゆる”広告のプロ”(大手代理店の人たち)
からしたら、0点のCMでしょう。

しかし、このCMは結構前からやっています。

それに、上に挙げたページを見てみると、
何千万円もするテレビの広告枠をいくつも
抑えていていることがわかります。

と、いうことは・・・

このCMはビジネスとして成功している
可能性が高い、ということになりますね。

ターゲットを絞って、
メッセージとオファー(提案)を明確にして、
行動(電話)を促す。

テレビという媒体でも、こういった”汚い”広告が
結果を出していることがわかります。

アメリカでも同じ

ちなみにですが、アメリカでも
同じようなことがあったそうです。

スーパーボウルという、アメフト
リーグの優勝決定戦でのことです。
(アメリカ最大級のスポーツベントですね)

そこで流れるCMは毎年注目されるのですが、
そこで上で挙げた司法書士事務所のような
“汚い”CMが流れたそうです。

俳優や女優を使わず、画面に表示された
文字を読み上げるだけの全く予算のかからないCMです。

そのCMは、広告関係の人からは

「全然キレイじゃない」
「あんなのはダメだ」
「見るに耐えない」

と批判されたそうですが、
ビジネスとしては大きな成功を収めたそうです。

なぜ反応率が高いのか?

では、なぜこのような”汚い”広告は
反応が取れるのでしょうか?

あなたはわかりますか?

要因は色々とあると思いますが、
まず一番の理由は『目立つから』です。

世の中には、広告が溢れ返っています。

そして、その広告のほとんどは、
キレイに体裁を整えられたものです。

素人が作ったような汚い広告はあまりありません。

だから、そのキレイな広告の中に
キレイな広告を入れてもあまり目立たないのです。

赤いボールが10コ入った箱に
赤いボールを入れても目立ちませんよね。

しかし、そこに他とは違うものを入れると目立ちます。

赤いボールが10コ入った箱に
黒いボールを入れたらそれだけ目立ちますよね。

目立つ事ができれば、
相手に見てもらうことができます。

そして、そこに書かれているものに興味を
持ってもらえれば、行動をしてもらうことができるのです。

どちらの広告を参考にすべき?

『キレイなものを作って、見栄えをよくしたい』

と思う気持ちはわかりますが、
ビジネスを行なう以上、大事なのは

"どれくらいの反応率を得られるか"

です。

"他の人からよく見られる”という
つまらない自尊心を満たす為ではありません。

あなたが作るべき広告は、

・目に止めてもらえるように目立ち
・明確なメッセージとオファー(提案)があり
・相手に行動を促す

ものです。

大企業がやっているような
イメージだけの広告ではありません。

なので、見本を間違えないようにして下さいね。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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