クロージングに失敗した後にすべきこと

石塚駿平

今朝、メールボックスを開いたらこんなメールが届いていました。

タイトルはこうです。

『駿平様 - 申し上げにくいお願いですが』

何かと思って見てみると、
ウィキペディアから届いた寄付のお願いでした。

ウィキペディアは、あなたもご存知の通りインターネット上の百科事典のようなものです。

しかし、広告とかは一切ないですよね。

中立性を保つ為に、広告収入ではなくユーザーからの寄付で成り立っているみたいです。

という訳で寄付を募って運営をしているようですが・・・

このメールが僕のメールボックスに届いたのには、ある理由があったのです。

それは・・・

寄付のお願いが届いた理由

僕が以前にウィキペディアに寄付をしたことがあるからです。

はっきりと記憶をしていた訳ではないのですが、メールの文面にはこう書かれていました。

2年ほど前にあなたが¥500 寄付してくださったおかげで、
ウィキペディアがオンライン上に維持され、何億人もの人が利用しています。
継続的なサポートに感激すると共に、深く感謝しています。
あなたはウィキペディアに寄付をしてくださる2%の読者のお一人です。
今年もあなたのご支援が必要です。

どうやら、このメールは以前に寄付をしてくれた人に送っているようです。

言われてみれば、

『いつも使っていて便利だから少し寄付してあげよう』

という感じで寄付をしたことを思い出しました。

一度寄付をしなかったとしても案内が届く仕組み

ただ、2年前ということなので、1年前は寄付をしなかったのでしょう。

しかし今回、またメールボックスに寄付の案内が届きました。

これが何を意味するかというと・・・

『毎年寄付をしてくれなかったとしても、一度寄付してくれた人はまた寄付してくれる可能性が高い』

と考えられている、ということですね。

ウィキペディアは全世界の人が見ている巨大なウェブサイトなので、寄付に関するデータも膨大にあるでしょう。

そのデータを元に行動をしているはずなので、正確性は高いはずです。

普通の人はこう考えない

しかし、普通はなかなかこうは考えないですよね。

『一度反応がなかったら、もう反応はないだろう』

と思ってしまうのが普通です。

でも、たとえ呼びかけに応じなかったとしても、、、

『一度反応してくれた人』

というのは、

『一度も反応してくれなかった人』

と比べると、はるかに反応率は高いのです。

だから、ウィキペディアは僕にメールを送り続けるでしょう。

FPビジネスに活かせる教訓

このことからFPが得られる教訓があります。

それは、

『以前に反応をしてくれなかった人を復活させる仕組みを持つ』

ということです。

例えば、一度コンサルティングの提案(クロージング)をしたけど申し込みをしてくれなかった人に対して、

「もう一度検討してみませんか?」

という案内メールを半年後に送るようにするのです。

そうすることによって、一定数の反応が返ってくる可能性があります。

思っているより大きいタイミングの影響

それに、あなたが思っている以上に

『タイミング』

による影響も大きいものです。

何かしらの提案を受けたときに、

「たまたま忙しくて考える時間がなかった」

「他にやることがあって気を取られていた」

「なんとなくそんな気分じゃなかった」

こんなことが原因で断ることはよくあります。

それに、考えが変わることもあるでしょう。

だから、

『以前に反応をしてくれなかった人を復活させる仕組みを持つ』

ということには意味があるのです。

もし一度反応をしてくれなかった人に対して何もやっていなかったら、
これだけで大きな売り上げが立つかもしれませんよ。

ぜひ、参考にしてみてください。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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