得意な仕事をAIに任せてみた結果

つくばの自宅より
執筆者:石塚 駿平
    

最近、とあるサービス案内の動画を作る機会がありました。

サービスの価値を最大限伝える為の文章や台本、映像を作るのが僕が最も強みとしている分野で、高い専門性と経験をもっていると自負しています。

作業としては、まずはコンセプトを作り、台本を作るという流れになるのですが、今回はいつもと違った形で作業をすることにしました。

どう違うかと言うと、AIをなるべく使って作業をしてみたのです。

これまでに同じような作業をAIを使って出力をしたことがあるのですが、やはり自分の専門分野ということで、

「これじゃ使えないな・・・」

という結果しか出ていませんでした。

しかし、あなたもご存知の通りAI技術は日進月歩で進化をしています。

なので、きっと活用できる部分があるだろうし、これからAI活用の比重は重くなってくるだろうから、今から慣れておこうという算段もあります。

一番大事な所から入ってもらう

どんな風に活用をしたかというと、まずコンセプト作りの部分に入ってもらいました。

動画を作るにあたっては、どんな切り口で、どんなことを言うのか?その核となるアイデアが最も大事になります。

そこで、

「これこれこんな動画を作るのに、こんなコンセプトでやろうと思ってるんだけどどう?」

と聞いてみると、

「確かに良いですが、その切り口だと弱いですね。もっとこういった切り出し方をすると良いですよ。」

という辛口のアドバイス。

えー、本当かな・・・?

と一瞬思ったのですが、よくよくその提案を見てみると、、、

しっかりと的を得てるんですよね。

という訳で、AIに降参。

コンセプトをAIの指示に従って1から作り直すことにしました。

コンセプトのアイデア出しや、「こんなアイデアどう?」「あなたがプロのマーケターだったら、どんなアイデアがある?」という感じで、壁打ちをするのは有効な使い方だと学びました。

ちなみに使ったのはGeminiです。

同じ質問をChatGPTにもしたのですが、Geminiの方が鋭く返ってきたのでその流れのままGeminiを使いました。

構成を元に台本を作ってもらう

次に、コンセプトを作った上で全体の構成を作っていきます。

どんな流れで動画を作っていたら説得力があるのか、感情を動かせるのか、そして最終的にそのサービスを欲しい!と思ってもらい申込みに繋がるのか。

これについては、既に頭の中で形ができあがっており、労力をかけないで作れたのでAI活用はあまりせずに、代わりに

「全体の構成を作ってみたんだけど、これを元に台本を作って」

と指示。

そうしたら、10秒も経たずに台本が出力されました。

このスピード感というのは恐ろしいですよね。。

できあがった台本を見てみたのですが・・・

なかなか、悪くないです。

前提となる顧客リサーチ情報がAI側には不足しているので、

「それはちょっと共感得られないよね」

と思える部分はたくさんあったのですが、採用できる部分もありました。

認めたくない事実

具体的には出力された内容のうち5分の1くらいは採用しました。

残りの部分は自分で作ったのですが、AIで出力された内容を添削して直していく感じでやったのがよかったのか、1から作るよりも負荷が少なく感じます。

そして、これはちょっと認めたくない自分がいたのですが・・・

『AIの方が、自分で書いた台本よりも優れている』

という部分がちょこちょこあったんですよね。

より強く感情を動かす言葉遣いや、イメージがしやすい比喩表現など、自分の能力を超えた部分が出てきました。

これには正直、驚きです。

こういった部分については素直にそのまま採用することにしました。

現時点でこれなら将来は・・・

そうやって部分的にAIを使って動画の台本を作っていったのですが、まだまだ自分の頭を使ってやった方が良い部分が多い反面、

「もっと技術が進めば、追い抜かれる部分もあるんだろうな・・・」

「顧客リサーチの結果とか、前提条件を詳細に設定すれば現時点でもかなり精度が高まるだろうな・・・」

とも感じます。

「今まで自分の中で培ってきたものがあるから、AIには負けない!」

と思う分野でも、積極的に使ってみることは大事ですね。

それと、サポート的な立ち位置で使う分にはかなり有益な使い方も多かったです。

例えば、誤字チェックや読み上げ時間の確認に関しては、AIに任せれば一瞬でできるので重宝しました。

作業パートナーがいる感じで楽

今回の試みでもう1つ面白いと思ったことがあったのですが、それは

『AIが作業パートナーみたいな感じになって、1人でやるよりはかどった』

ということです。

1人で何かを考えるのって、結構大変じゃないですか?

生みの苦しみというか、0から1を生み出していくのは頭を使います。

そんな時に、

「この続きの文章を作ってみてよ」

とか、

「この部分で、もっと感情を動かすようにするにはどうしたらいい?」

とか、そういった質問を気軽にできると、行き詰まり感がないというか、スムーズに作業ができる感じがしました。

それと、

「こういうことを伝えたいんだけど、論拠となるデータを探してきて。もしくは、使えそうな例え話はあったりする?」

と聞くと、すぐに答えてくれるのでリサーチの手間が減るし、優秀な助手がいるみたいでやりやすかったです。

どんな分野でも試してみるべき

AIを使って自分の得意分野の仕事をしてみた体験は、こんな感じでした。

得意分野なのでこだわりがあり、まだまだAIには完全に代替されないのですが、徐々にできる割合が増えている印象はありますね。

また、特にこだわりがなくて70点でもいいや、という考えであればそのまま採用しても大丈夫な水準に近づいていると思います。

ただ、個人的にはまだ人間的な"熱"というか、そういったものが伝わってこなかったり、AIっぽい特有の言い回しが多いのは気になるところです。

それ以外の分野、例えばデザイン作成とか資料作成とかはどんどんAIを使って、出力結果をそのまま使ったりすることも増えてきたので、こだわりのない所は僕もどんどんAIに任せるようになってきました。

AIでできることはどんどん増えていき、精度が上がっていくはずなので、どんな分野でも

『AIを使って効率化できないか?』

と考え、試してみるのは重要だと感じます。

僕もまだまだ手探りな所が多いですが、一緒に頑張っていきましょう!

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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