前のメルマガでもお話しましたが、
今、アメリカのFPカンファレンス
に参加をしています。
カンファレンスは基本的に
セミナー形式で開催される
みたいですが、今回から
“インターナショナルツアー"
というイベントができて、
他の国から来た人向けにFP事務所
訪問ツアーをやっているようです。
なので、それに参加してきました。
これは、カンファレンス本番が始まる
1日前に組まれているイベントです。
元々は日本人とブラジル人参加者
向けににFP事務所訪問がアレンジ
されていたようなのですが、、、
今年からは外国人枠で
まとめられているみたいですね。
※日本人とブラジル人は
参加者が例年多いみたいです。
FP事務所の概要
僕が訪れたのは、フリードマン
ファイナンシャルというFPオフィスでした。
↓
http://www.freedmanfinancial.com/
代表者はマークさんという人で、
何年か忘れましたが、結構前に日本の
FPフェアで講演をした事があるそうです。
写真はこんな感じです。
ちょっと見づらいですが、
日本のはっぴを着て迎えてくれました。
マークさんはボストンで
FP事務所を経営しています。
父親もずっーっと前からFPとして
活躍をしており、現在はその顧客
基盤を引き継いでいるとのことでした。
クライアントの数は約450人。
アメリカのFPらしく、主にリタイア後の
資産運用ごライフプランニングを中心に
サービスを提供しています。
LPLという証券会社に所属しており、
(IFAみたいな感じかと思います)
基本的には顧客から運用資産の
1%をもらっていくスタイルです。
パーセンテージは預かり
資産によって変動し、、、
25〜40万ドル・・・1.5%
40〜70万ドル・・・1.2%
70〜100万ドル・・・1%
100〜200万ドル・・・0.9%
500万ドル〜・・・0.48%
となるそうです。
(200〜500万ドルはわかりません
でしたが、前後の中間くらいなはずです)
顧客全体の資産総額は約3億ドル。
最も多いのは、50万ドルくらいの
資産を持っている人のようです。
<h3フィーのもらい方は?
このフィーのもらい方について、
ちょとと興味深かったので
シェアをしておきますね。
フィーのもらい方は、お客さん
からFPに入る訳ではないようです。
マークさんに資産運用を頼んだ
お客さんは、LPLの専用口座にお金を
入れることになるようなのですが、、
4半期ごとに自動でFPのフィー分が
引き落とされるという仕組みのようです。
ちなみに、その分は投資信託とか
ETFにしないで現金のポジションを
残しておくみたいですね。
この仕組みがあると、お客さんが自分の
財布からお金を払う意識が薄くなり、
ハードルが下がりそうですね。
なかなか面白い仕組みだと思います。
スタッフはどうなっているか?
次に、スタッフについてお話しましょう。
マークさんのオフィスは
5人体制で経営をしているそうです。
1人は資産運用の専門家で、
資産運用の実務だけを担当。
もう1人は秘書的な仕事をしていて、
アポの調整やオフィスに来た
お客さんへのあいさつをする担当。
簡単に言うと、事務所の”顔”と
なる存在みたいです。
そして、他の1人は事務作業を担当。
最後の一人は提案資料の
作成等を担当しているらしいです。
このように、少人数のチームを作って
業務を行なうというのがアメリカの
FPのスタンダードのようですね。
この部分は、日本と異なる点だと思います。
日本で言うと、弁護士か税理士の
方が形は近いかもしれませんね。
システムの違い
また、日本と違うと感じた点は、
使っているシステムです。
何というかこう、、、
ざっくり言うとカッコよくて
わかりやすいんですよね。
紹介してもらったのは、まず
“riskalyze”というポートフォリオの
リスク分析ソフトです。
僕は資産運用の専門家ではない
ので詳しい事はわかりませんが、、
予想されるリターンやリスクを
一般顧客でもわかりやすいように
見える化して表示してくれるものです。
これを使うことで、投資の知識が
ない人にもかなりわかりやすくリスク
とリターンの説明ができそうです。
また、キャッシュフロー表を作る
ソフトもやっぱりわかりやすかったです。
デモとして見せてもらったんですが、
例えば、
"100万円の車を買う"
というイベントを設定してそれを
ONにすると、キャッシュフローが
その場でグニャンと変わります。
これはもちろん他のイベントも
設定できますし、
"○年ごとに買う"
という設定もできます。
そして、それぞれについて
ONとOFFの切り替えをするだけで
キャッシュフローがぐグニャンと
変わるので、非常にわかりやすいです。
そして何より楽しいので、お客さんと
一緒にキャッシュフローの変化を
見ると盛り上がりそうでした。
こういった、
“顧客に見せる為のツール"
として活用できるソフトというのは、
まだまだ日本では発達していないかな、
という印象です。
次に、マーケティングの話について
書いていきたいのですが・・・
ちょっと長くなってしまったので、
続きは次回のメルマガでお伝えしますね。
マーケティングの面でも色々と
気付きがあったので、それを
シェアしていこうと思います。
それでは、次の記事も
楽しみにしていて下さいね!