低い報酬でも手を抜くな

滋賀県の実家より
執筆者:中西雅司

   

プロ野球の季節が終わり、ストーブリーグと言われる時期になりました。

ストーブリーグというのは、簡単に言うと、

「野球の試合のない、冬のシーズンオフの動きのこと」

です。

具体的には、選手の移籍やトレード、来期に向けたトレーニング(キャンプ)などです。

このストーブリーグの大きなイベントの一つとして、

「選手とチームの来年の契約」

があります。

選手と球団が翌年の契約を結び、来季の年俸を決める作業です。

プロ野球選手は、前年のパフォーマンスに応じて翌年の年俸が変動する仕組みとなっています。

・結果を出した選手は年俸アップ

・結果が残せなかった選手は年俸ダウン

実力主義の世界ですから、とてもシビアですよね。

会社員とは大きく異なる

一般的に、会社員の場合は、

「仕事と報酬が同時に発生する世界」

ですよね。

報酬があらかじめ決まっていて、働いたらその月の給料をもらえるという構造です。

一方で、プロ野球選手は、報酬は後払い。

結果を出して、初めて報酬をもらえるという構造です。

なので、たとえば、新人選手の年俸が500万円だったとしても、そこで

「500万円分の働きだけしておけばいい」

と考える選手はいません。

そんな姿勢でいると、

・2年目も500万円のまま

・いずれ構想外

・数年後には戦力外

という未来が見えてしまうからです。

実際に年俸が上がっていく選手は、

・今の年俸以上のパフォーマンスを出す

・チームに貢献する

・周囲から信頼を得る

・結果として翌年の年俸がアップする

という流れをつくっていきます。

独立FPも野球選手の行動がオススメ

独立FPも、プロ野球の年俸と同じ「後払い」の感覚を持っておくことをオススメします。

つまり、最初から、仕事に見合った報酬を求めないということ。

仮に、すごく報酬が安い仕事であったとしても、全力を尽くす。

そして、それを続ける。

結果として、仕事の実力の評価につながり、

・次の仕事の依頼が来たり

・顧客を紹介してもらったり

という形で、後から報酬がついてくる形になります。

20時間かかる1万円の仕事でも

例えば、セミナー講師料1万円の仕事だったとしても、準備から全力を尽くす。

仮に、準備に10時間、20時間かかったとしても問題ありません。

とにかく、全力を尽くすことで、仕事の依頼主からの評価が得られたり、セミナーの参加者からの評価を得られることで、次の仕事の依頼につながっていきます。

報酬は後からついてくるのです。

決して、

「1万円の仕事だから、労働時間5時間以内で、できる範囲でやろう」

などとは考えないことが重要。

私自身、会社員からスタートした社会人人生だったこともあり、この感覚が足りていなかった自覚があります。

なので、あなたには、早めにこの感覚を持っておいてほしいと思い、今日はメルマガに書くことにしました。

未来の報酬を作っていく働き方

もしあなたが、早く独立系FPとして結果を出し、着実に事業を成長させていきたいのなら、

プロ野球選手が

「今年の年俸以上の結果を出す」

ことで翌年以降の年俸を年々上げていくように、

「報酬以上の結果を出す」

ことで未来の報酬を作っていく、そんな働き方をオススメします。

この感覚を持ちながら、仕事を続けていくだけで結果が大きく変わっていきます。

あなたのビジネスのヒントになれば幸いです。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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