FPが日本経済を活性化できる理由

中西雅司

東京は桜が少しずつ散り始めました。

今年は、一度暖かくなってから、その後、また寒くなったせいか、

桜を楽しめる時期がいつもよりも長かったような気がします。

桜を見ていると、とても穏やかで、幸せな気持ちになりますよね。

さて、今日のメルマガは、

「FPの重要な役割」

についてのお話です。

あなたは、

「FPの重要な役割って何ですか?」

と聞かれたら何と答えますか?

色んな回答があるかと思いますが、私は、こう回答することが多いです。

それは、、、

FPの重要な役割

私が考えるFPの重要な役割は、、、

買ってはいけないものを買おうとしている人に対して、

「買ってはいけませんよ!」

とストップをかけることです。

具体的には、

・住宅ローンの借り過ぎになりそうな人に対して、借りる前にストップをかけること

・悪質な不動産投資商品の購入にストップをかけること

・保険の払い過ぎにストップをかけること

などです。

FPはキャッシュフロー表・ライフプランを作成し、その人の将来を幅広い視点で、俯瞰することができるからこそ、そういったアドバイスをすることが可能です。

なので、住宅購入や不動産投資、保険、その他様々なものにおいて、

「これは買いすぎ」

「今は買ったらダメ」

「買ったら将来苦労するからやめましょう。」

という視点でアドバイスをすることができるのです。

もちろん、これ以外にもたくさん、FPにとっての重要な役割はあると思います。

でも、このような、

「買ってはいけないものにストップをかけること」

を根拠を持ってできるのは、FPしかいません。

さらに、、、

一家に1人のFPがいれば

これをやらなければ、消費者は取り返しがつかないような大きな損失を被る可能性があるケースが多いので、そういう意味でも私はとても重要な役割だと思うのです。

日本に住むすべての人に対して、FPがこのようなアドバイスができれば、自己破産をするような人は激減することになると思います。

お金が足りなくなって、思いがけない節約生活をせざるを得ない人も減るはずです。

また、自分の夢のために使えるお金が増えるため、ほとんどの人がもっと楽しい人生を送れるはずです。

旅行にも趣味にも、もっとお金を使って楽しめるようになるはずです。

なので、私は、このような

「消費者を幸せにするアドバイスができるFP」

をどんどん増やしていきたいと考えています。

そして、より多くの人が幸せな人生を送っていける社会にしたいと思っています。

私は、

「FPがもっと活躍すれば、必ず素晴らしい社会が実現できる!」

と強く思っています。

ただ、、、

これまでの私には、1つだけモヤモヤした不安がありました。

それは、

「FPが『買ってはいけない!』と言いすぎると、モノが売れなくなって、日本経済が停滞してしまうのではないか」

という不安です。

「FPが活躍しすぎると、経済が失速してしまうのかもしれない」

という気持ちがあったのです。

思い違いをしていた

なので、今まで私は、

「FPが活躍することはいいけど、活躍し過ぎることは、もしかしたら社会にとっては良くないのかな」

と、漠然とそんな気がしていました。

そう感じ始めてから2年以上経つ気がします。

でも、最近、それは思い違いだということに、ようやく気づきました。

つまり、

「FPが広く活躍しても経済はマイナスにはならない」

「逆に経済が活性化する」

という確信が持てたのです。

FPが経済を活性化できる理由

その理由、つまり、

FPが「買ったらダメ!」と言い続けても、結果的に経済が活性化する

と考える理由は、コレです。

===

①FPが、消費者に対して

「買う必要のないものにストップをかける」

という行動をすると、確かに一時的には売上が下がる事業者が増える。

②でも、FPはストップをかけるだけではなく、同時に、資産形成の(つまり資産を増やす)アドバイスもする。

(ストップをかけるFPと資産形成のアドバイスをするFPは、同じ人の場合もあれば、違う人の場合もある。)

③なので、長い目で見ると、今までよりも1人1人の消費者が使えるお金は増え、事業者にとっても、今までよりも、多くのモノが売れる状態ができあがる。

④結果、消費者は幸せになり、加えて事業者も幸せになる。

⑤しかも、悪徳な業者は、FPがブロックするので、良質な事業者だけが生き残っていく。

⑥だから、FPが活躍して買い過ぎを抑制したとしても、長い目で見れば、経済のマイナスにはつながらず、むしろプラスになる。

===

以上です。

事業者にとっては、一時的には商品が売れない状態にはなるかもしれません。

でも、長期的に考えると、むしろプラスになり、経済全体としても活性化すると思うのです。

あなたはどう感じますか?

誠実な社会の構築のために

世の中は単純ではありませんし、事業者も簡単には売上の低下を受け入れられないでしょうから、

私のこの考えは、とても浅はかで、実現不可能なものなのかもしれません。

でも、

・人をだましたり

・目先の利益ばかり追求したり

・人に迷惑をかけたり

そういった人や会社が活躍する社会は嫌です。

そうではなくて、、、

・正しいことをやっている人や会社

・誠実で正直な人や会社

・消費者を心から思いやる人や会社

が評価され、活躍する社会であってほしいです。

FPの活躍は、きっとそういう誠実な社会の構築が進む、後押しになると信じています。

こちらのメルマガを読んでくださっているFPのあなたが、より一層活躍できる社会の実現のために、これからも全力を尽くしていきたいと思います。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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