つくばのカフェより
執筆者:石塚駿平
会話型のAIサービス、あなたは使っていますか?
僕はチャットGPTが出始めてからちょくちょく使っていたのですが、最近使う時間が明らかに増えてきました。
特に最近、本業とは別で海外旅行などの経験を活かして民泊事業ができないか?と画策しているのですが、法規制などの話はグーグルで調べるよりもAIに聞いた方が早く、もっぱらAIに質問を投げながら勉強をしています。
もちろん、正確性には気をつけないといけないですが、それでも効率は非常に良いと感じます。
ちなみに、僕はチャットGPTの他にPerplexityというAI(チャットGPTと似ているけど情報ソースが明確に表示される)や、複数のAIの出力結果を同時に表示できる天秤AIというサービスも使っています。
まだ知らないサービスや、これから出てくるものもあると思うので、アンテナを張っていきたいですね。
ただ、画像の生成などの機能を使いたいので近い内にチャットGPTの有料版に申込みをしそうな気がしています・・・
時代が現在進行系で変化している
こういった自分の行動を分析してみると、明らかに
『グーグル検索やSNSにかける時間が減り、生成AIを使う時間が増えた』
ということが言えます。
この変化というのは早かれ遅かれ1人1人に起こっていき、社会の変化に繋がっていくのは間違いありません。
AIが便利になればなるほど、使う人と時間は増えていきますからね。
この変化というのは、非常に大きな変化です。
インターネットの世界の中心というのは、かつては検索エンジンでした。
インターネットを使うと言ったら、ヤフーやグーグルにキーワードを打ち込んで検索をするということがメインだったのです。
それが、フェイスブックが登場してSNSが台頭し、インスタグラムやTiktok、Youtubeなどのサービスが広がり、そこで時間を使うように変化していきました。
この次の変化として、生成AIに時間を使うということが現在進行系で起こっているのです。
インターネットの世界が変わる転換点
グーグルなど、インターネットの世界のメインプレーヤーの立場からすると、
『自分の所有しているサービスにユーザーがどれだけ時間を使ってくれるか?』
というのは超重要命題です。
なぜなら、検索エンジンにせよSNSにせよ、ビジネスモデルは基本的に広告ビジネスだからです。
より多くのユーザーに、より多くの時間を使ってもらえれば、広告を見る時間やクリックする機会が増えるので、広告収入が増すという仕組みになっています。
この仕組みによって、グーグルやフェイスブックは誰もが知る大企業になりました。
それが、生成AIによって時間を奪われており、これからも奪われる時間は確実に増えていきます。
まさに、インターネットの世界が変わる転換点に直面していると言えるでしょう。
FPが受ける影響は?
この攻防というのはとても見応えがあるので、個人的には興味を持って見ているのですが・・・
こういった大局観を持ちながらも、FPとしては自分に関わりがある目先のことに注目する必要があります。
それは、
『チャットGPTなどの生成AIを使ってFP事務所を探す人が増える』
という事実です。
僕も最近、民泊事業を考えている時にちょうど良い設計事務所はないかな?と思ったのですが、その時にチャットGPTに
『こういった特徴を持った設計事務所を教えて』
という風に聞いてみたところ、いくつか具体的な設計事務所を教えてくれました。
そして、その設計事務所を検索し、ホームページを見てみることにしたのです。
こんな調べ方が一般的になる
こんな感じで、AIに具体的な事務所を調べてもらうように頼むことは近い将来一般的になってくるはずです。
例えば、
『自宅から20分以内で行ける距離の所に、保険を売らないFPに相談できる所はある?』
という質問や、
『オンライン対応でもいいから、中立的な立場で資産運用の相談に乗ってくれる同年代のFPを教えて。それと、顧問契約があるかどうかも教えて。』
という質問をして、具体的なFP事務所を調べていくような感じですね。
これをFPの立場から見ると、こういった質問が出てきた時にAIに自分の事務所の名前を出してもらうことが重要になってくるでしょう。
大きな視点と小さな視点を持とう
どのようにAIが具体的な事務所をピックアップするかは謎ですが、今のところはホームページに何が書かれているのかが重視されているようです。
なので、しっかりとホームページのコンテンツを充実させて、事務所の特徴や実績、考え方だったり、どんな顧客が多いのかや、自身のプロフィールを詳しく書くなどの対策が考えられそうです。
将来的には、テキストだけではなく画像や動画の内容も一瞬で読み込まれてAIの出力結果に反映される形になりそうですね。
インターネットの世界は、AIの登場によって大きく変わって行くのは間違いありません。
これは、もう既定路線です。
こういった時代の変化に対応できるように、自分でも経験を積みながら大きな視点と小さな視点を両方持って注視していきたいですね。
そうすれば、これからの時代でも生き残れるFPになれるはずです。